新型コロナウイルスに関連した英語表現、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置、無観客、そしてワクチン接種等については、このブログでも何度かご紹介していますが、今回はそれらの英語表現をアップデート。併せて過去の新型コロナウイルスに関する英語表現記事もご紹介します。
さらにミーハングループが手掛けている新型コロナウイルスワクチン接種記録書/予防接種済証の翻訳についてもご紹介します。
緊急事態宣言
まん延防止等重点措置
7月8日に政府対策本部会議より発出する考えが示された、東京都に対する4度目の「緊急事態宣言」。実施予定期間は2021年7月12日~8月22日までと報道されています。
また埼玉・千葉・神奈川・大阪に適用されている「まん延防止等重点措置」も8月22日まで延長される様です。
さて「緊急事態宣言」は 英語では State of Emergency または State of Emergency Declaration (Declaration は宣言の意味)である事は、既にご存知の方も多いかと思います。
また、沖縄は現在も実施されている「緊急事態宣言」が8月22日まで延長= extend されます。
「まん延防止等重点措置」については同じ様な意味の英語表現が無い為、本ブログで以前、様々な英語メディアによる「まん延防止等重点措置」の表現をいくつかご紹介しましたが、以下の表現もメディアでは用いられています。
- focused anti-infection measures - NHK World, July 5, 2021
- tighten anti-infection measures - NHK World,
- quasi-state of emergency - Japan Times,
- semi-state of emergency - CNN, 10th July 2021
無観客の英語表現
2021年7月23日から開催される東京オリンピック2020は、緊急事態宣言下の為、無観客での実施となると報道されました。
この無観客について、海外の英語メディアでは以下の様な表現を用いています。
- Olympics host city Tokyo bans spectators amid COVID-19 emergency - REUTERS, July 9, 2021
- Tokyo Olympics: Spectators largely barred as Covid emergency declared - BBC, July 9, 2021
- Reversing course, Japan will ban all spectators from Olympic venues in and around Tokyo - The Washington post, July 8, 2021
無観客については Spectators = 観客/観衆 を使い Without spectators または No spectators , Ban spectators と言った表現が多い様です。また No fans や Fans banned 等の表現も見受けられます。
観客と言うと audiences と言う表現が日本では知られていると思いますが、spectators との違いはなんでしょう?
辞書の意味を読むと分かる通り audience は、どちらかと言うとエンターテインメント系の場合の観客を指し、スポーツイベントをスタジアムなどで観戦する人々を意味する場合は spectators が使われている事が多いです。
これ以外の表現の場合だと、以前このブログでも紹介した empty を用いた表現があります。無観客試合などは game from an empty 〇〇 stadium などと言ったりする場合もあります。
会場やスタジアム等に観客を入れず、テレビやインターネットで配信されるショーやゲームの事を、無観客試合、無観客配信ライブなどと日本語では言ったりしますが、英語ではあえて「無観客」である事をアピールする事は少ないです。
なぜならば、コンサートを行う会場や、試合を行うスタジアムに観客は居なくても、配信や放送されるモニターの向こう側には視聴者=観客はいると解釈するからです。
(中略)
とは言え、スタジアムや会場が「無観客」である事を、あえてアピールしたり、説明する場合は、英語では Empty が使われる事が多い様です。
無観客配信ライブであれば live streamed concert from an empty 〇〇 (会場名・例 CBGB)、無観客配信試合であれば live streamed game from an empty 〇〇 (会場名・例 Yankee Stadium) となるかと思います。
ワクチン接種に関する
英語表現
最後に気になるワクチン接種に関する英語表現は、このブログでも何度か取り上げている話題ですが、基本的な情報は以下になります。
- 予防接種
vaccination - 接種
inoculation / vaccination - 注射
injection / shot / jab - 注射する
administer the/an injection - 免疫
immunization / immunity / immunized against - 集団免疫
herd immunity - 基礎疾患
underlying conditions / underlying medical conditions - 慢性疾患
chronic illnesses / medical conditions - ワクチンの有効性
vaccine's effectiveness - 副作用 / 副反応
side effect / adverse drug reaction - 効力
potency
ワクチンの接種については、接種するを意味する inoculation / vaccination または注射するを用いて jab / shot と表現する他に、服用する= Dose を用いて表現する場合もあります。これらについては、過去のブログでも詳しく紹介していますので。そちらをご参照頂ければ幸いです。
ワクチン接種に関するアップデート表現としては、以下の言葉を追加紹介します。
- 集団接種
group vaccination, mass vaccination- 職域接種
workplace vaccination
日本の場合は企業以外にも業界等にて職域接種を行う場合もありますが、働く場所と言う意味で workplace と言う表現は使えると思います。- ワクチン接種会場
vaccination venue / site / center- 大型ワクチン接種会場
mass vaccination venue / site- ワクチン接種率
vaccination rate / percentage
ワクチンの接種が進んでいる事を表す場合は、日本語の場合「ワクチン接種率の上昇」等と言うと思いますが、英語では increase in vaccinations / in vaccination rates 等と表現する事が可能です。
いずれにしても、今回ご紹介した言葉や表現が唯一無二の正解と言う訳ではありません。人、状況、地域によって言い方は変わります。
その点を踏まえて、伝えたい事が的確に伝わるように言葉を選ぶことが、一番大事なポイントではないでしょうか。
何度かこのブログでもご紹介していますが、日本語及び英語が母語ではなく不慣れな人に、例えば日本でのワクチン接種について伝える場合、相手に合わせて分かりやすく伝える日本語「やさしい日本語」で伝える事も1つの方法です。
医療×「やさしい日本語」研究会Website
https://easy-japanese.info/
ワクチン接種記録書
予防接種済証 翻訳
2021年7月26日から海外渡航予定がある方を対象に、新型コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)申請受付が、開始される事が発表されました。
現在(2021年7月13日時点)、日本ではワクチン接種を終了すると「新型コロナウイルスワクチン 接種記録書」または「新型コロナウイルスワクチン 予防接種済証」が発行されます。(※発行の詳細については各自治体にてご確認下さいませ。)
「新型コロナウイルスワクチン 接種記録書」または「予防接種済証」の英語表記は、各自治体によって若干異なりますが、以下の様に書かれています。
- Record of Vaccination for COVID-19
- Certificate of Vaccination for COVID-19
この「新型コロナウイルスワクチン 接種記録書」または「予防接種済証」ですが、海外に渡航する際に大使館や企業等に提出が必要となる場合もあります。
さらに本証明書を提出する際に英訳が求められる場合もありますが、大使館等に提出する場合は、翻訳内容が原本と相違ない事を証明する公正証書が必要となる場合もあります。
株式会社ミーハングループでは、公正証書対応も含め、この「新型コロナウイルスワクチン 接種記録書」または「新型コロナウイルスワクチン予防接種済証」の翻訳に対応しております。ご質問やお問合せ等ございましたら、お気軽に以下問合せページよりご連絡下さい。
※海外渡航時の「新型コロナウイルスワクチン 接種記録書」または「新型コロナウイルスワクチン予防接種済証」の提出については、各国・各企業等状況により異なります。証明書の提出の有無、さらには英訳の有無/方法については、各提出先にご確認下さいませ。
【通訳・翻訳 共通問合せ先】
- お問い合わせページ
https://meehanjapan.com/mail/ - 電話番号
03-5413-3500 - e-mail
office@meehanjapan.com
その他 各国の大使館等に日本語の書類を英訳して提出する場合、翻訳内容が原本と相違ない事を証明する為の公正証書も提出を求められる場合がありますが、書類翻訳の公正証書は誰でもが取れる訳ではありません。
ミーハングループは、代表の右田アンドリュー・ミーハンが日本やアメリカ、イギリス等の法廷登録通訳者として活動、実績があり、かつ会社としても体制が整っているため、公正証書取得対応が可能となっています。
大使館等への提出書類英訳でお困りの場合は、上記お問合せ先までお気軽にお問合せ頂ければ幸いです。
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