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ワクチン接種に関連した英語表現2:ワクチン格差他

新型コロナウイルスのワクチン接種が日本でも着々と進んでいます。しかし「ワクチン格差」や「ワクチンハラスメント」と言った言葉も、残念ながら目にする事が増えてきました。そこで今回のブログでは、日本の状況を含めた、最近のワクチン接種に関連する英語表現について、振り返りも含めてご紹介したいと思います。

英語で表現する
日本のワクチン接種

日本で使われている「ワクチン」と言う表現は、ドイツ語の "(die) Vakzine" から来ています。英語ではありません。ワクチンは英語では "vaccine"と書き、発音はワクチンと言うよりはヴァクシーンと言う音の方が近い感じです。

当ブログ記事では、接種券の英語表現は inoculation tickets と以前紹介しましたが、日本の厚生労働省や、各自治体の英語表記では Vaccination ticket や Coupon としている事が多い様です。

以下が厚生労働省が出している新型コロナウイルス・ワクチン接種のお知らせ例(Notice on COVID-19 vaccination)になります。

ワクチン接種のお知らせや、予診票等の外国語表現については、以下リンク・厚生労働省Websiteに、英語を始め中国語や韓国語、フランス語等 17言語で作成されたサンプルが、PDFでダウンロードできるようになっています。

外国語の新型コロナワクチンの予診票等
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_tagengo.html

また厚生労働省及び首相官邸では、What you need to know about COVID-19 Vaccines と言うデジタルチラシも作成、Webよりダウンロード出来る様になっています。

日本におけるワクチン接種に関する英語表現は、これら官公庁が出している資料等を参考にされると良いと思います。またJapan Timesの以下記事も参考になるかと思います。

How to get the coronavirus vaccine in Japan(Japan Times)
https://www.japantimes.co.jp/how-to-coronavirus-vaccinations-japan/

ワクチン接種に関連する
一般的な英語表現

日本の状況に限らず、より一般的なワクチン接種に関連する英語表現については、以前当ブログでもご紹介していますが、以下の様な表現がよく使われています。

  • 予防接種
    Vaccination
  • 接種
    inoculation / vaccination

ワクチンの接種については Jab / Shot または「服用量 / 投与量Dose」を用いて表現する場合もあります。

例えば1回目の接種をすると言う場合で、 Jab / Shot を用いて表現する場合は I will have the 1st jab / 1st shot of the vaccine. または I will get my 1st jab / 1st shot of the vaccine. と表現する事が出来ます。

Dose の場合は、 I will have the 1st dose of the vaccine.I will get my 1st dose of the vaccine. となります。

1回目の接種を行った(終了した)と言う場合は I had the 1st jab / 1st shot / 1st dose of the vaccine. I got my 1st jab / 1st shot / 1st dose  of the vaccine. と表現する事が出来ます。

※ここで紹介したワクチン接種に関する英文は、あくまでも1例です。

  • 注射
    injection / shot / jab
  • 注射する
    administer the shot
  • 免疫
    Immunization / Immunity / immunized against
  • 集団免疫
    Herd immunity
  • 基礎疾患
    underlying conditions / underlying medical conditions
  • 慢性疾患
    chronic illnesses / medical conditions
  • ワクチンの有効性
    Vaccine effectiveness
  • 副作用 / 副反応
    Side effect / Adverse drug reaction
  • 効力
    Potency

こういった一般的な表現については、日々の報道で知る事も多いと思いますが、例えば「インド型変異ウイルス(India variant)」が、「デルタ株(Delta variant)」に呼び方が変更された様に、表現や呼称が変わる場合もあります。

それらについては、例えば信頼のおけるニュースメディアや、公的サイトなどの表現をチェックするのが良いかと思います。

ワクチン格差

2019年末~2020年初頭より新型コロナウイルス感染が広まり、世界的な感染拡大=パンデミックとなりました。

Stay home や Stay healthy、日本で言えば「3密」など様々な用語や挨拶も生まれました。

しかし現在はワクチン接種が進んで、マスクを必ずしも着用しなくても良くなったり、かと思えば変異型ウイルスによって感染が再拡大したりと、各国によって状況が大きく異なります。

新型コロナウイルスへの対処の仕方、またはワクチン接種についての考え方も、人や地域、国によって様々です。

ビジネスシーンでは、現在「ワクチン接種」が必須である場合が多い様ですが、例えばアメリカ・ブロードウェイで再開が発表されたロック歌手・Bruce Springsteenのショーでは、FDA(アメリカ食品医薬品局:Food and Drug Administration)が認めたワクチンを接種した人しか入場できないと言う条件があり、ネットニュースで話題となりました。

記事によると公演を開催する劇場は、その後「FDAまたはWHO認定ワクチンのいずれかで完全にワクチン接種されたファンを歓迎する」と発表しているので、WHOが認定するアストラゼネカのワクチンを接種した人でも、劇場には入場出来るようです。

この様な事も含めワクチン接種状況に対する格差を、日本では「ワクチン格差」等と表現していますが、英語では The Vaccine Divide または COVID vaccine divide / coronavirus vaccine divide や、Covid vaccine gap / Vaccination gap などと表現されています。



特に経済的に豊かな国と貧しい国、またはワクチン確保に成功した国と異なる国で生じる「世界的なワクチン格差」については Global vaccine divide または Global Gap in Vaccinations などの言葉が使用されています。

ワクチンハラスメント

さて、ワクチン接種が進むにつれて、最近は職場や学校でワクチン接種を強要されること=ワクチンハラスメントも問題になっています。

英語では「ワクチンハラスメント / Vaccine Harassment」そのものは、記事等では見かけませんでしたが、Harassment for not getting the Covid vaccine と言う表現を用いたり、Bullying Discrimination と言う表現を使った記事は幾つか見受けられました。

いずれにしても、ワクチン接種を含む新型コロナウイルスに対する考え方や状況は、人や地域、国によって様々です。

親しい間柄で、状況や考え方を充分に理解している場合を除き、仕事の場や雑談で、アレコレ話したり触れたりするのはリスクが高い話題と言えるでしょう。

新型コロナウイルス
英語表現
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