スクウェア・エニックスのゲーム「ドラゴンクエスト」他、多くの楽曲を作曲されたすぎやまこういち氏が、2021年9月30日、90歳で永眠されました。ミーハングループ代表通訳 右田アンドリュー・ミーハンは、すぎやま氏の通訳を知財関連の会議で何度か務めたことがあります。謹んでお悔やみ申し上げます。
今回のブログでは、すぎやま氏のこと及び通訳者の心得について、少し書きました。チェック頂ければ幸いです。
すぎやまこういち氏
人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽などを手掛けたことで知られる作曲家のすぎやまこういちさんが、2021年9月30日 逝去されました。
すぎやまこういちさん死去 90歳「ドラゴンクエスト」など作曲(NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211007/k10013296151000.html
ミーハングループ代表通訳者 右田アンドリュー・ミーハンは、著作ライセンス(知財)に関わるミーティングにて、何度かすぎやまこういち氏の通訳を務めました。
すぎやま氏のご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。
すぎやまこういち Website
http://sugimania.com/
通訳者の心得
すぎやまこういち氏の逝去に伴い、 ミーハングループ代表通訳者 右田アンドリュー・ミーハンが、ソーシャルメディア Linkedinに哀悼の意を示す投稿を行った所、すぎやま氏の生前におけるイデオロギーや発言について指摘するコメントがありました。
これについては以前 当ブログでご紹介した、AIICメンバーで、様々な国際的な場で活躍をされていた通訳者 グラッツィエ−ラ・デ・ルイスさんのインタビューでのコメントを、再度ご紹介したいと思います。
キューバ出身の 通訳者 グラッツィエ−ラ・デ・ルイス さんは、ご自分の家族を国外退去にしたフィデル・カストロ元首相の通訳もされた事があります。
どんな気持ちでフィデル・カストロ元首相の通訳をされたのか伺ったところ、こんな答えが返ってきました。
私がESITで勉強をしていた時、有名な通訳の先生でESITの初代校長でもあるダニカ・セレスコビッチ先生から徹底的に言われた事の1つに 『通訳をする時、通訳者の意見や見解は関係ない。』があります。
通訳者としてカストロ氏のお仕事を受けたのですから、私の考えや意見は関係ありません。ESITで教わった通り、私は2つの異なる文化を結ぶ橋渡しとしての務めをまっとうしました。
https://meehanjapan.com/2020/04/30/blog06/
ESIT とは、多くの国際的通訳者を輩出しているESIT (école supérieure d'interprètes et de traducteurs, パリ国立通訳翻訳高等学院)の事です。
仕事を受ける、受けないの判断は、依頼を受けた時の状況や条件を始め、様々な理由があると思います。
ただし、1度引き受けた案件については、先方の意見や主義主張、通訳者側の意見や主義に関係なく、業務を全うする事の大事さを、 グラッツィエ−ラ・デ・ルイス さんの発言から知る事が出来ると思います。
司法通訳
ミーハングループでは司法に関連する通訳/翻訳業務も数多く手掛けております。
司法/裁判での通訳の場合、被告や証言者がどの様な主義主張を持っていたとしても、それを正確に1語1句違える事無く、省略する事も無く、訳す事が求められます。
通訳者 グラッツィエ−ラ・デ・ルイス さんが紹介した、ESITの初代校長であり有名な会議通訳者であるダニカ・セレスコビッチ先生の言葉
『通訳をする時、通訳者の意見や見解は関係ない。』
これは司法/裁判の場に限らず、ありとあらゆる場面での通訳者の心得として、強く心に刻んでおくべき言葉であると、ミーハングループは考えています。