新型コロナウイルス感染拡大に伴い、様々なイベントがオンラインにて開催される事が多くなりました。これに伴い、配信される動画にて話される内容を字幕化するニーズが増えています。さらには、動画で話される異言語を、リアルタイムに訳してテキスト=字幕化するニーズも高まっています。今回は、そんなリアルタイム字幕について簡単にご紹介。さらには求人情報もご案内します。
リアルタイム字幕
配信される映像に対して、同時に字幕をつけるサービスは、今までは同一言語による「文字起こし」的なスタイルで提供される事が多いサービスでした。
つまり動画にて日本語で発話された内容を、リアルタイムで、日本語字幕として表示するサービスです。音声が聞き取りづらい環境にいる人や、聴覚に障害がある方にも、会議やイベントに問題なく参加してもらう為に導入される事が多かった様です。
YouTube等でも、自動字幕作成サービスは提供されていますし、ライブ配信での自動字幕作成も現在チャンネル登録者が1万人以上の、英語チャンネルを対象に徐々に提供が進められています。
ただし、例えばYouTubeの自動字幕作成サービスページにも、以下の注意書きがあるように、機械による字幕のクオリティには、ばらつきがあるのが現状です、
字幕は機械学習アルゴリズムによって自動生成されたものなので、品質にばらつきが出る可能性があります。クリエイターの方には、まず専門サービスを利用した字幕起こしを設定することをおすすめしています。
YouTube では常に音声認識技術の向上に努めていますが、間違った発音、アクセント、方言、雑音が原因で、自動字幕起こしでは動画の中で話されている内容を正しく表示できないことがあります。そのため、必ず自動字幕起こしの内容を確認し、正しく文字起こしされていない部分を編集するようにしてください。
YouTubeヘルプ・自動字幕起こし機能を使用するより
https://support.google.com/youtube/answer/6373554
現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くのイベントがオンライン上で開催、ライブ配信なども数多く行われています。また、様々な国の人々が同時に参加するオンライン会議やセミナーも増えています。
この様な状況を反映して、同一言語のみならず、異言語による字幕サービスのニーズも高まってきています。例えば動画にて英語で発話された内容を、リアルタイムに、日本語に翻訳して、字幕またはテキストとして表示するサービスです。
しかし動画の言語を異言語に翻訳し、字幕を自動的(機械的)に作成する事は、同一言語以上に難しい様です。
翻訳?通訳?
リアルタイムで、自動的(機械的)に字幕を作成する事は同一言語でも、異言語でも難しいのが現状ですが、ライブ配信等に対する異言語字幕のニーズは、オンラインイベントや会議が増加しているこのコロナ禍の中、非常に高まっています。
ところで、実際にこの作業を人がやるとして、これは翻訳なのでしょうか?それともテキストによる通訳なのでしょうか?
以前、当ブログでは「通訳と翻訳の違い」について、簡単にご紹介させて頂きました。
通訳と翻訳の一番の大きな違いは、言葉を音声によって伝えるか、文字によって伝えるかという事です。当たり前と言えばそうなんですが、これが色々と業務内容に作用しています。
実際の業務での大きな違いとしては2つあります。1つ目は「瞬発力」です。通訳はその場で耳から入った情報を、すぐに音声として伝えなければいけません。つまり、「いかに素早く適切な言葉を選んで伝えられるか」という能力が重要になってきます。
対して翻訳の場合は、より適切でわかりやすい言葉を探す時間がありますから、瞬発力は通訳ほど求められません。
2つ目は「対象者」です。例えば通訳の場合、基本的に通訳が必要なのはその場にいる人のみですから、その場にいる人達とのコミュニケーションを円滑にすることが最大の目的となります。話の流れがその場にいる人がわかれば、問題ありません。
対して翻訳は、その場に居ない人が目にする場合もあります。ですので、不特定多数の人が読んでもわかる内容にする必要があります。また文字として情報が残る翻訳では、より言葉や表現の整合性が求められます。
さて、リアルタイム翻訳字幕についてですが、業務範囲の定義は別として、異言語を字幕と言うテキスト=文字に訳して伝えるので、翻訳的スキルが求められる気もします。
しかしライブ配信の動画となると、熟考して適切な言葉を選ぶと言うよりは、その場で耳から入った情報をすぐに訳してテキスト化する必要もあります。つまり、「いかに素早く適切な言葉を選んで伝えられるか」という瞬発力が求めらる事を考えると、通訳的なスキルも必要となるかと思います。
瞬発力とテキスト作成能力と言う、通訳と翻訳のハイブリッド的なスキルが求められるリアルタイム翻訳字幕。もちろん、今後 自動(機械)翻訳の精度が上がれば、この様な業務は自動化されるかも知れません。
しかし、自動(機械)翻訳文章を、より自然な、または適切な文章にする為の「ポスト・エディット」業務が増えている現状を考えると、全く人の手が入らないのも、想像しにくい気がします。
求人情報
※本案件の募集は終了しております。ご応募頂いた皆様、誠にありがとうございました。現在募集中の求人案件等は ニュースページ に掲載しております。ぜひそちらもご確認下さいませ。(2021年9月30日情報更新)
ミーハングループでは、現在、Zoom等の字幕機能を使用し、ライブ配信される動画に字幕を作成する業務に対応出来る方を募集しております。言語は英語→日本語になりますが、通訳者が同席しますので、その通訳者が通訳した内容をテキストに打ち込み字幕化する業務になります。
ご興味のある方は、以下メールアドレスまで、件名を「リアルタイム翻訳字幕の件」として、ご連絡下さいませ。業務内容詳細についてご案内させて頂きます。
詳細お問合せ info@meehan.jp
なお、以下案件の日英翻訳に対応できる方の若干名募集もしております。
- 英日翻訳者若干名募集
- 希望専門分野
FinTech, オンラインバンキング、SDK。 - 詳細お問合せ
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