日本で記録的な大ヒットとなっているアニメ/マンガ「鬼滅の刃」は、海外でも大人気となっている様です。こう言った話題のコンテンツは、海外の人から質問される事も多いのですが、英語の表記と日本語の表記が異なる為、知らないと分からない事も多々あります。今回は、日々アップデートされる英語または日本語の表現について、少しご紹介したいと思います。
鬼滅の刃・Demon Slayer
日本でも大ヒットとなっているアニメ / マンガ「鬼滅の刃」。アメリカでは、映画は2021年公開の様ですが、マンガは既に20巻まで出版されています。
またアニメも、アメリカなどでは Crunchyroll (クランチロール) と言う日本のアニメを海外にて配信するプラットフォーム等を通じて観られている他、DVDもリリースされるなど、世界各国でも人気となっています。
英語版・鬼滅の刃 TVシリーズアニメサイト
https://demonslayer-anime.com/risshihen/
英語版・鬼滅の刃 映画サイト(総合サイト)
https://demonslayer-anime.com/
英語のタイトルは、Demon Slayerとなっていますが、正確には「Demon Slayer : Kimetsu no Yaiba」ですし、鬼を退治するのに使用される特殊な刀「日輪刀」は「Nichirin Blades (Nichirin Swords) 」と、所々に日本語がそのまま使われているのも興味深いです。
さらに日本を始め世界各国での人気を反映してか、YouTubeでは「鬼滅の刃」の主人公である竈門炭治郎(かまどたんじろう)役を演じる、日本語版/英語版/中国語版の声優さんが出演する動画も公開されています。
字幕も日本語、英語、さらには中国語と大変忙しい事になっていますが、各国の言葉の表現を知るのにも良い動画になっています。
アニメやマンガは、現在世界中で知られていますし、ビジネスの場でも雑談などで話される事もありますから、チェックしておいて損はないと思います。
「鬼滅の刃」の英語表現については、東洋経済Onlineの記事【「鬼滅の刃」英語版を全力で読んでわかったこと。「全集中の呼吸」を英語ではなんと言う?】にて詳しく説明されているので、コチラもチェックされると良いかも知れません。
また「鬼滅の刃」英語版は、日本のAmazon等でも購入できますから、年末年始お時間のある時に、じっくり読むと勉強になるかも知れませんね。
流行語大賞
12月1日に『2020 ユーキャン新語・流行語大賞(現代用語の基礎知識選)』が発表されました。
今年の流行語 トップ10には、先ほどご紹介した「鬼滅の刃」も含まれていますが、年間大賞には「3密」が選ばれました。
今年の単語
ところで英語にも、この流行語大賞の様なものがあります。その1つがイギリスのオックスフォード辞典 (Oxford languages)が選ぶ「今年の単語 (Oxford languages word of the year)」です。
2019年は「Climate emergency(気候非常事態宣言)」、2018年は「Toxic(有毒な)」が選ばれたそうですが、今年2020年は1つには絞り切れないと言う事で、1つの単語と言う形では選ばれませんでした。それだけ「前例のない(unprecedented)」な1年だったと言う訳です。
- オックスフォード辞典の「今年の単語」、20年は1つに絞れず(CNN. co.jp)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35162844.html - Oxford languages Word of the Year
https://languages.oup.com/word-of-the-year/
因みに英語辞典のコリンズ・イングリッシュ・ディクショナリー (Collins English Dictionary) は、「Lockdown(ロックダウン)」を今年の単語に選んだそうです。
- 英辞書が選ぶ今年の単語は「ロックダウン」、もとは刑務所用語(CNN. co.jp)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35162282.html - Word of This Year 2020 /Collins English Dictionary
https://blog.collinsdictionary.com/language-lovers/the-year-of-lockdown/
新明解国語辞典
最後にご紹介したい言葉のアップデートの話題は、日本語になります。
辞典・事典・六法・教科書などの出版で知られる株式会社三省堂の 「新明解国語辞典」第8版 が、2020年11月19日発売されました。
約9年ぶりの改訂で、約1500の新語・新項目が追加されたとの事ですが、この改訂で性別や性的役割分担の記述を、全面的に見直されたそうです。
「一本の傘を(相愛の)男女が一緒に差すこと」だった「相合傘」。
今回そこも「男女」から「二人」に変えた新明解国語辞典の編集者は「多様な性の存在が広く認知され、受け入れられる社会になってきていますよね。辞書にはまだ古い面があったので全部見直しました」。
性別や性的役割分担の記述、全面的に見直した新明解国語辞典
毎日新聞 校閲センター「毎日ことば」記事より
記事リンク
https://mainichi-kotoba.jp/blog-20201121
同記事にもありますが、今まで男女=異性を対象としていた「恋愛」と言う言葉も、「特定の相手」と変更したり、LGBTQ+など性的少数者やジェンダーなどに関わる項目を全面的に見直されたそうです。
辞書は、言葉の意味を定義する重要な役割を持ちます。様々な価値観を持つ人が利用し、制作にも関わる辞書で、こう言った事に挑戦するのは、大変なご苦労を伴われたと思います。
しかし、不特定多数の方が利用する辞書だからこそ、現代の状況に合わせた言葉の定義のアップデートは、非常に大事な事であると、ミーハングループは思います。