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新型コロナウイルスに関連する表現:英語 + 新しい生活様式 関連用語1

以前、このブログで新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する新しい表現や用語を、主に英語を中心にご紹介しました。

今回は、新型コロナウイルスに関連して出来た造語や、メディア等で見かける社会的表現、新型コロナウイルスに関連する新しい言葉をご紹介。さらにそれら表現や言葉をミーハングループ流(日→英)に訳してみました。

医療用語以外の
新型コロナウイルス関連の
新しい表現

新型コロナウイルスに関連した言葉と言えば、スグに思い浮かぶのは医療用語かと思います。

例えば、地域や国をまたいだ、広い範囲での(爆発的) 流行を「Pandemic / パンデミック」。地域等を特定せず、感染が拡大している事を表現する場合には「Outbreak / アウトブレイク」などと言うのを、皆さんも良く耳にされると思います。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの日常にも大きな影響を与えました。その結果、医療用語以外にも様々な新型コロナウイルスに関連する新しい表現が、世界各国で生まれました。

Do you speak corona?
A guide to covid-19 slang

イギリスの The Economist 1843 magazine に、2020年4月8日に掲載された記事 Do you speak corona? A guide to covid-19 slang

この記事では、新型コロナウイルスが蔓延する中で生まれた、世界各国のスラング(造語)が紹介されています。

同記事はWebメディア AdverTimes. のコラム「コロナ禍で広まる世界の言葉 With/Post Covid-19 Communication・第1回 世界中で同じ話題、違うニュアンス。」でも、日本語で紹介されています。

ところで、なぜこの記事にハムスターが描かれたイラストが使われているのでしょう?

それは記事の最初に、オランダ語のコロナ造語「Hamsteren(ハムスターする)」が紹介されているからです。しかし「ハムスターする」ってどういう事なんでしょうね。

もともと「Hamsteren」には、食料品などをセールなどでたくさん買って備蓄する=お金の節約や賢く使う的な、前向きな意味があったとの事。それが転じて新型コロナウイルスの感染拡大防止による、外出自粛の為の「買い占め・買い溜め」を表す表現となった様です。

さらに英語では Covid(COVID-19)と、idiot(馬鹿)を足した造語 Covidiot なる表現も出来たようです。これは新型コロナウイルス予防のための様々なルール、つまり手を洗うや人との距離を取る等を行わない人たちの事を表す時などに、使われる造語の様です。

COVIDeos

COVIDeos 、これは造語や俗語、流行り言葉を紹介している「Urban Dictionary」に掲載されている言葉になります。Covid(Covid-19)と Videoを組み合わせた言葉で、外出自粛中に動画や映画を見まくる事を意味する様です。

Urban Dictionaryには、その他にも新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する英語の造語が沢山掲載されていますが、Wikipediaと同様に、Urban DictionaryもWeb上で有志により制作されている投稿型辞書と言う事を、どうぞお忘れなく。

新型コロナウイルス関連用語
(日本語編)

さて、日本でも連日メディアに取り上げられている新型コロナウイルスの話題。その中には医療用語でなくても、今まで耳にした事のない、耳慣れない日本語表現が沢山あります。

これらの言葉を、今回は ミーハングループ流に訳してみました。

言葉は「これだけが正解」と言う事はありません。人や、文章、話の流れにより意味や使い方は変わりますし、時間と共に、意味が変わったりする場合もあります。

ですので、今回紹介する訳はあくまで2020年5月時点での「ミーハングループ流」の訳になります。ご理解頂ければ幸いです。(訳出監修:右田アンドリュー・ミーハン)

ミーハングループ流
新型コロナウイルス関連用語
(日→英)訳

3つの密(感染拡大防止の為の3つの原則)

  • 3 essentials of prevention
  • Social distancing
    ※3つの密を避ける=社会的距離を取る事から、social distancing も話の流れによっては、英語訳として有効です。

新しい日常(新しい生活様式)

  • New normal
  • (Your) lifestyle post-COVID-19
    ※New normal は、新しい社会的常識が生まれた時に使われる言葉ですが、現在は「新型コロナウイルス感染拡大防止による緊急事態宣言解除後の生活・日常・常識」と言う意味で使われる事が多いです。

行動変容

  • to adapt to the new normal
  • to embrace the new normal
    ※行動変容は、新しい日常・生活様式を受け入れ、行動を変えると言う意味合いから上記訳としました。

Zoom呑み / オン呑み (オンライン呑み)

  • Virtual kampai
  • Online party
  • Online drinking (on Zoom, Skype, Google Meetup)

自粛警察

  • Safety patrol
    ※Safety patrolには、英語でも「自分の思いこんだ正義に基づき、他人の行動を糾弾する人々」と言う意味もあります。コロナウイルス関連の自粛警察の場合は、Safety patrol during lockdown (COVID-19) としても良いかも知れません。

コロナ離婚

  • Corona (COVID-19) related divorce

コロナ鬱

  • Corona (COVID-19) related depression

コロナ禍(ころなか)

  • Corona (COVID-19) related chaos
  • Corona (COVID-19) related confusion
  • Corona (COVID-19) related crisis
    ※新型コロナウイルス感染拡大によって引き起こされた様々な禍(わざわい)を表すこの言葉。英語で表現する場合は、話しの前後によって Corona (COVID-19) related の後の言葉は Chaos(混沌)・Confusion(混乱)・Crisis(危機)と、使い分ける必要があるかも知れません。

緊急事態宣言の解除

  • Lifting of the state of emergency

緊急事態解除に対する戦略

  • Re-opening strategy (for the economy, the nation, so on)
  • Exit strategy
  • lockdown exit strategy
    ※例:大阪モデル → Osaka's exit strategy (Osaka Model) 

メディアで最近よく見かける、東京の緊急事態解除に関連した言葉「東京アラート」は、東京都の新型コロナウイルス感染状況周知を意味する様です。

Alert(アラート)は、英語で「注意、警戒、警告」を意味する言葉になります。

小池百合子東京都知事も、2020年5月22日に配信された新型コロナウイルスに関する会見動画(英語版)で、新型コロナウイルスの感染拡大・第2波に対する警戒・警告の事を「東京アラート・Tokyo Alert」と位置付けています。

新型コロナウイルス関連用語
カタカナ編

新型コロナウイルス蔓延状況では、英語をカタカナで表現するケースも多くありましたが、本来の英語の意味とは少し異なる使われ方もしている様です。

オーバーシュート

日本では「医療崩壊を引き起こしかねない、新型コロナウイルス感染者の爆発的拡大」と言った意味で使われました。これを英語に訳す場合は

  • Pandemic-level increase in (the number of) patients (or cases or infections)
    または以下の訳し方も出来ます。
  • A state causing a breakdown (or collapse) in our national healthcare system

ピークアウト

新型コロナウイルス感染者増大が頂点に達し、減少に転じて下り坂になる状況を表す為に使われました。この状況を英語にする場合、様々な言い方が出来ますが、一例として以下の様に表現できます。

  • Infections have reached a peak (or the outbreak's peak).

テレワーク / リモートワーク

これらの言葉は英語で使われる事もありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為の在宅勤務を意味する場合、以下表現が多く使用されています。

  • Work from home
  • Working from home

リモート出演

テレビ等に、自宅またはメインのスタジオとは別の場所から出演する事を意味する表現ですが、英語では以下の様に言う事が多いです。

  • Join by video
  • Join by Zoom (Skype, FaceTime, so on)

【蛇足】街中でよく見かける、持ち帰りを意味する「テイクアウト・Take Out」はもちろん英語ですが、イギリス英語の場合は「Take Out」ではなく「Take Away」と言ったりもします。

しかし、シンプルな表現なので、相手がイギリス人(またはイギリス英語をしゃべる人)でも、「Take Out」で意味は通じます。

新しい生活様式で
増える表現

日本も緊急事態宣言が、2020年5月25日に全国解除となりました。

しかし。新型コロナウイルスのワクチンが開発されたり、ウイルスが日本及び世界中から消滅してしまったわけではありません。まだまだ、注意を怠らず過ごさなければならない日々が続きます。

そんな新しい生活様式・新しい日常の中で、様々な新しい表現も次々メディアやネットに登場します。

ミーハングループは、このブログにてそう言った新しい表現、言葉、言い回しを、今後も紹介していきたいと思います。

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