15年前 2011年3月11日に起きた東日本大震災。皆さんはあの時、どこでどのように過ごされていたでしょうか。 今回の記事では、弊社代表で通訳者の右田アンドリュー・ミーハンが、東日本大震災 発生時に経験したこと、また右田が経験した別の大きな事件についても、通訳者の視点から振り返ります。(bess.hamiti@gmail.comによるPixabayからの画像)
2011年3月11日
東日本大震災
2011年3月11日 東日本大震災 発生時、通訳の仕事が土壇場でキャンセルになり、私は東京の自宅(6階)に居ました。
ちょうどニューヨークから友人が来ていて、突然起きた 余りに大きな揺れに2人とも戸惑い驚きつつ、家具が倒れない様に、確か私は食器棚を、友人はテレビを押さえながら、最初の大きな揺れが収まるのを待った記憶があります。
いま思えば、偶然とは言え、仕事がキャンセルになって自宅に居たのは良かったです。
仕事先は都内でしたが、あの時は交通網がマヒして帰宅困難になる人も多かったですし、アメリカからの友人が1人で、あの地震を経験していたらパニックになっていたでしょう。
とは言え、私もあんなに大きな揺れを体験したのは初めてでした。(1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の時は、私は駆け出しの翻訳者・通訳者としてアメリカ・ニューヨークにおりました。)地震発生後には、通訳や翻訳の仕事の依頼が急激に増えたことを覚えています。
日本側からは、外務省による毎日の放射能レポートや、地震及び津波による被害状況・被災地の支援状況等を伝える記事や情報の通訳・翻訳業務。
アメリカ側からは、テレビ局の取材チームの言語サポート等の依頼がありましたし、放射能等についてのトレーニングの通訳を、日本国内にある米軍基地(沖縄や山口県岩国等)でやったのも覚えています。右田アンドリュー・ミーハン
2001年9月11日
アメリカ同時多発
テロ事件
東日本大震災から遡ること10年前、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件も、今年で25年を迎えます。
因みに同事件は英語では September 11 attacks または Nine Eleven 等と呼ばれる他、9/11と表記されたりもします。
9/11 Investigation / FBI – Federal Bureau of Investigation Website
当時、私はアメリカ・ニューヨークを拠点に通訳・翻訳者として活動していましたが、2001年9月11日は、前日9月10日にイギリスに到着し、ロンドンでデポジションの通訳をしていました。
デポジション開始後 1時間半くらい経ったとき、参加していた全員が別会議室に呼ばれ、アメリカ同時多発テロ事件を生放送で報じるテレビ映像を見たことを覚えています。
それは、全員が言葉を失う、本当にショッキングな映像でした。
私は、当初は翌日 9月12日にイギリスを出発・アメリカに戻る予定でしたが、FBIが空港封鎖をしていた為、結局ニューヨークに戻れたのは3日後の9月15日でした。
このロンドンで行われたデポジションは、大型訴訟のデポジションだった為 それなりに予算があり、アメリカの空港封鎖が解除されるまでロンドンの豪華ホテル Claridgesに延泊できたのは、ただただラッキーでした。
ロンドンでは、毎日法律事務所で仕事をしながら空港封鎖が解除されるのを待っていたのですが、法律事務所間には専用回線があって、それを使うと連絡が結構取りやすかったです。
当時、公共回線・公共電波で連絡を取るのは、携帯も固定電話もほぼ不可能の状態でしたので、アメリカやロンドンの大きな訴訟を扱うグローバル企業の専用回線は、すごいなと思ったのを覚えています。
また、2001-2002年までアメリカの司法の場で争われた同時多発テロ航空再保険事件・関係事案の司法通訳を、不定期ではありますが、担当させて頂きました。
右田アンドリュー・ミーハン
緊急事態の時でも
言語だけに留まらない
・心の橋渡し
2011年3月11日地震発生から今年で15年を迎える東日本大震災、そして2001年9月11日の事件発生から25年を迎えるアメリカ同時多発テロ事件。
これらの出来事の様な記憶に残る大規模な災害や事件だけでなく、どんな規模であっても緊急事態発生時には、異なる言語を繫げる通訳・翻訳の仕事は非常に重要な責務を担います。
災害や事件発生時に、必要な情報を異なる言語に正確に訳して届ける事はもちろんのこと、動揺したり、傷ついたり、悲しみに暮れる人々に、必要な言葉を、相手に理解出来る様に届けるのも通訳・翻訳者に課せられた大切な任務の1つです。
ミーハングループは、東日本大震災が起きた2011年の12月に東京にて設立されました。つまり、当社も今年で設立15周年という節目を迎えます。
ミーハングループは、それぞれの出来事を通して、より一層「言語だけに留まらない・心の橋渡し」の重要性を心に刻み、通訳・翻訳と言う専門スキルにて、皆様のコミュニケーションをサポートしてまいりたいと思います。
最後になりましたが、東日本大震災で犠牲になられた方々、またそのご遺族の方々に、心から哀悼の意を表します。
そして被災者の方々が、1日でも早く心穏やかな日々を取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げると共に、15年間 復旧復興を続けてこられている方々に、敬意を表します。




