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AIIC 国際会議通訳者連盟 総会 / AIIC LIMA Assembly

AIIC (アイイク)国際会議通訳者連盟 が3年に1度 開く総会を、今年2025年はペルーの首都リマで、1月4日~11日(現地時間)に開催しました。弊社代表・通訳者の右田アンドリュー・ミーハンが この総会に参加したので、その時の様子を簡単ではありますが、今回のブログではご紹介します

AIIC
国際会議通訳者連盟 とは

1953年に設立したAIIC(アイイク)は、国際会議における通訳者(手話通訳者も含む)の権利保護や、地位向上を目指す綜合専門職能団体です。

本部事務局はスイス・ジュネーブにあり、日本語では 国際会議通訳者連盟 と訳される事が多い 組織です。

名称として使われている AIIC は、仏語の L'Association Internationale des Interprètes de Conférence (英:International Association of Conference Interpreters) の頭文字をとった略称になります。

日本ではまだ馴染みが薄い組織ですが、世界100ヶ国以上、約3,000名の会員が登録。(2025年1月現在:106ヶ国・3099名が登録)

英/日の通訳者は20名ほどが会員となっており、日本在住のメンバーは7名(2025年1月現在)。弊社代表の右田アンドリューミーハンもその内の1人です。

Website
https://aiic.org/

AIIC LIMA Assembly
AIIC 総会

3年に1度 / triennial 開かれるAIICの総会が、今年2025年はペルーの首都リマで、1月4日~11日まで開催されました。

前回 2022年はコロナ禍と言うこともあり、事務局のあるスイス・ジュネーブにて、主にオンラインで開催。

今回の総会も、実際にリマの会場に来場したのは2~300人の登録メンバーで、後はオンラインで参加した様です。

弊社代表で通訳者の右田アンドリュー・ミーハンは、2025年1月8日から本総会に参加しました。

総会で行われること

手話通訳者を含む、通訳者の権利保護や地位向上を目指す綜合専門職能団体の総会では、どの様な事が行われるのか?なかなかイメージし難い部分もあると思うので、概要的にはなりますが、ザっとご紹介致します。

初日には開会式が行われ、その後 総会開催期間中には様々な会議や、メンバー同士が交流するイベントが多数開催されます。また、新しい理事 ・副理事 / President, Vice President を選出する投票なども行われます。

もう少し具体的にご紹介すると、開催期間中には以下の様なイベントや会議等が実施されます。

  • 通訳者が抱える問題についての会議
  • AIを含めた新しいテクノロジーについての会議
  • 組織の拡大・目標についての確認
  • 新しいルールについての話し合い及び投票
  • 大きな委員会(倫理委員会、ISO委員会、入会委員会 等)のメンバーを選ぶ選挙
  • 開催国の文化を学ぶイベント
    料理教室、スポーツアクティビティ、街の散策プログラムなど
  • 交流会(パーティー)等

弊社代表の右田は、AIIC Legal Interpreting Committee / AIIC ATPD ToT (Training and Professional Development / Training of Trainers) つまり通訳の講師向けの講座を受講。

この講座では、2日間に渡り通訳者の講師等を務める人に向けて、テクニカルな面だけでないフィードバックの返し方や、どこまで講師は教えるべきなのか、より良い生徒との言葉の交流方法・テクニック、コーチングの仕方などを学びます。

https://www.linkedin.com/posts/amandaforsythe_aiiclima2025-atpd-interpreters-activity-7284399574578827264-GTF3/

AIICは様々な地域に分かれて活動をしている為、それら地域ごとの分科会(日本はアジア地域に属します)や、国連などに常駐するスタッフ通訳者のグループ、法廷通訳者のグループ等の分科会なども実施されます。

もちろん、難しい顔をして参加する会議やイベントだけではなく、総会開催国=2025年はペルーの文化を学ぶイベントとして、料理教室やスポーツアクティビティ、街の散策プログラム等も用意されており、それらやパーティーなどを通じて、メンバー同士は交流を深めます。

コロナ禍を経て開催されたAIICの総会。私は今までペルーに行った事が無かったので、今回総会で訪れることができ、嬉しかったです。

ペルーと言うと、遺跡などを思い出される方も多いと思いますが、首都リマは海沿いにあり、気候も温暖で、大変美しい都市でした。

総会では、新たな学びはもちろんの事、他のメンバーと時間を共有、交流を深めるなど、充実した時間を過ごす事ができました。

ペルーの代表的なカクテル Pisco sour (ピスコサワー)を作るセッションや、ペルーを代表する生の魚介類を使ったマリネ Ceviche(セビチェ・セビーチェ)料理を作るセッションにも参加したのですが、とても楽しかったです。

全ての仕事に言える事だと思いますが、この様なイベントを通じて、世界中の仲間とコミュニケーションを取り、情報のアップデートをするのは、特に変化の大きい現代において、非常に重要だな...と改めて思った次第です。

右田アンドリュー・ミーハン

アフリカ地域・ポルトガル語のメンバー(会議通訳者) との1枚
https://www.linkedin.com/posts/bruno-oliveira-80bab2145_aiiclima2025-activity-7283903686811037696-tvaz

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