食べ物にまつわる表現には、興味深いものが幾つかあります。今回のブログでは、英語での食事の場で使える洒落た表現や、食事の場で気をつけたい事柄などについて少しご紹介したいと思います。(-Rita-👩🍳 und 📷 mit ❤によるPixabayからの画像)
Black and Blue とは
最近はベジタリアンの方も多いので一概には言えませんが、アメリカではパワーランチなどでも食べる事が多いステーキ。
このステーキの焼き具合については、皆さん既にご承知の事と思います。
How would you like your steak (cooked) ? と聞かれたら、以下の中からお好みの焼き具合を選んで、I would like my steak 〇〇, please または 〇〇 please 等と答えるのが一般的です。
お肉の焼き具合
- rare
外側は焼けているけど、肉の中心部は生 - medium-rare
rareよりは火が通っているけど、肉の中心部は生っぽい - medium
肉の中心部に火は通っているけどピンク色 - medium well
肉の中心部の色はmedium より火が通った感じのピンク色 - well
中まで火が通っているけど、うっすらピンク色程度 - well done
シッカリ中まで火が通され焼かれた状態
しかし、実はこれ以外にもステーキの焼き具合の表現があります。それが Black and Blue
この Black and Blue は、肉の外側は Black / 黒く墨化するくらいカリっと焼き上げるけど、中は Blue / 冷たい生な感じの焼き方を意味します。
因みに Blue だけの場合は、肉の中身にほとんど火を通さない=サッと表面を炙ったくらいの焼き具合を意味します。
食事の際に
相手に確認するポイント
日本では、例えば取引先を接待したり上役と食事をする場合、気にするポイントは「食の好み=何が好みか」が最初に来ると思います。
最近では「食べられないモノがあったら教えて下さい」と聞かれる場合もありますが、相手に良い印象を持ってほしい場合、好きなモノをリサーチして、セッティングするのは至極当たり前かと思います。
しかし、海外の場合は、何がダメかを最初に聞く方が多い気がします。
病気やアレルギーなど身体的な理由や、宗教的な理由により食べられないモノが有るか否か。これに加えて、この記事の冒頭にも書きましたが「食の拘り」が無いか、あるならばどの程度のモノなのかを聞くのも、現在では当たり前です。
例えばベジタリアン / Vegetarian (菜食主義)の人でも、そのレベルや種類は様々です。
ベジタリアンは肉類を食べない事で知られていますが、実はその種類は様々で、乳製品を食べる人も居れば、魚ならOK とする人、有機栽培(オーガニック)なモノしかクチに入れないと言う人も居れば、完全に動物性の食品を取らないと言う ビーガン / Vegan も居ます。
この「食べられる食材」の確認は実は結構大事で、例えば野菜中心の和食であっても、汁物等に魚介系の出汁が使われていたり、鰹節等が料理に使われていたりするとダメと言う人も居ますから、注意が必要です。
ベジタリアンの種類一覧 主な6種類をわかりやすく解説(2020.10.27 ELEMINIST)
因みにベジタリアン / Vegetarian は「野菜」の Vegetable を語源としていると思う方もいらっしゃると思いますが、ラテン語の Vegetus(活気のある、生命力にあふれた)が語源と言う説もあります。
お寿司にまつわる
アレコレ
ステーキがアメリカの代表的な食事だとしたら、和食の代表と言えば「お寿司」ではないでしょうか。
お寿司にも幾つか面白い表現があります。例えば最後に飲むお茶の事を「上がり」と言ったり、お醤油の事を「むらさき」と言うなど、寿司職人さんの間では独特の表現が使われる事があります。
寿司屋で使われる「寿司用語」について解説(2024/03/04 Delish Kitchen)
実際に自分が使うか否かはともかく、こう言った言葉を知っていると、さらにお寿司を食べるのも楽しくなりますよね。
最近では海外からの観光客の方々も、カウンターのあるお寿司屋さんで、お寿司を楽しむことが多いと聞きます。その様な場で「寿司用語」を紹介するのも、楽しいかも知れません。
しかし、お寿司屋さんでのマナーについては、幾つか残念な事例も耳にする事があります。
高級寿司店の大将“外国人客急増で売上げ3倍”も素直に喜べないワケ「お客さんのニオイが…」(2024年4月6日 ライブドアニュース)
外国人観光客に限らず、お寿司屋さんでのタブーを知らない方は、日本人でもいると思います。
出来れば、その様な方々は事前にお店における正しい振る舞い方等をネットで検索、チェックしておくと、お互い嫌な気持ちにならず、楽しい時間を過ごせるのでは?と思います。