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International Translation Day / 国際翻訳デー

Trid IndiaによるPixabayからの画像

9月30日は International Translation Day/国際翻訳デー です。4世紀に聖書をラテン語に訳したヒエロニムス(Hieronymusの命日に因み、国際翻訳家連盟によって「世界翻訳の日」として制定、2017年には国連にて公式に認定されました。この国連が定めた International Translation Day には、翻訳はもちろん通訳も含まれます。つまり言語を他言語に訳すこと全般を translate は意味しています。

International
Translation Day
国際翻訳デー

9月30日は国際翻訳デー / International Translation Day です。

国際翻訳家連盟(International Federation of Translators)によって制定された「世界翻訳の日」は、2017年5月に国連総会にて「国どうしを結び、平和と理解、発展を育むうえで専門の翻訳者が果たす役割」を重視する決議が採択され、国際翻訳デー / International Translation Day として、公式に認定されました。

この国連が定めた International Translation Day には、翻訳はもちろん通訳も含まれます。つまり言語を他言語に訳すこと全般を translate は意味しています。

translate
Cambridge Dictionary

to change words into a different language:

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/translate

聖ヒエロニムス
St. Jerome

国連の International Translation Day を説明するページには、なぜ9月30日が「国際翻訳の日」なのか、説明されています。

9月30日は、翻訳者の守護聖人とされる聖ヒエロニムス (英語表記 St. Jerome)が亡くなった日です。国連のページには以下の記載があります。

International Translation Day, 30 September
United Nations

Why 30 September?
30 September celebrates the feast of St. Jerome, the Bible translator, who is considered the patron saint of translators.
St. Jerome was a priest from North-eastern Italy, who is known mostly for his endeavor of translating most of the Bible into Latin from the Greek manuscripts of the New Testament. He also translated parts of the Hebrew Gospel into Greek.

https://www.un.org/en/observances/international-translation-day

9月30日は、聖書の翻訳者であり、翻訳者の守護聖人とされる聖ヒエロニムス (英語表記 St. Jerome)の祭日です。

聖ヒエロニムス / St. Jerome はイタリア北東部の司祭で、新約聖書のギリシャ語写本から聖書の大半をラテン語に翻訳したことで知られています。また、ヘブライ語の福音書の一部をギリシャ語に翻訳もしています。(拙訳)

ATA / AIIC

アメリカ翻訳者協会(American Translators Association) は、2019年9月30日に A Day in the LIfe of a Translator or Interpreter と言う動画を公開しています。

また、こちらも右田アンドリュー・ミーハンも会員の国際会議通訳者連盟 AIIC (L'Association Internationale des Interprètes de Conférence) も、毎年ソーシャルメディアでクイズを紹介したり、メッセージ動画を公開したりしています。

翻訳の日

日本でも翻訳に関わる人々の活動を広く日本社会に浸透させ、推進することを目的とし、一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)が、同日を「翻訳の日」と定め、一般社団法人日本記念日協会へ登録申請し、2019年5月20日に記念日として正式登録認定されています。

翻訳の日
翻訳者や翻訳団体、企業などで結成される一般社団法人日本翻訳連盟が制定。

翻訳に関わる人々の活動を広く浸透させ推進することが目的。日付は、4世紀に聖書をラテン語に訳したヒエロニムスの命日と言われており、国際翻訳家連盟によって「世界翻訳の日」、国際連合によって「国際翻訳デー」(共にInternational Translation Day)として制定されている9月30日に。

https://www.kinenbi.gr.jp/

手話通訳
sign-language
interpreter

日本では、一般的な言語通訳とは別枠と捉えられがちな手話通訳ですが、海外の通訳/翻訳協会では「手話通訳 / sign-language interpreter」も通訳の1つのカテゴリーとして扱う事が多いです。

因みに先日9月23日は、こちらも国連が定める International Day of Sign Languages / 手話言語の国際デーでした。国際会議通訳者連盟 AIICは以下の動画をTwitterに投稿しています。AIICは、2011年に手話通訳を通訳の1カテゴリーとして導入しました。

手話は、世界共通だと思われている方もいらっしゃると思いますが、各言語に結びついている為、日本には日本の手話があり、音声話者が英語を話す国であっても、イギリス手話、アメリカ手話、オーストラリア手話など、それぞれに手話があります。

例えばアメリカの講演者が聴覚/発話障害のある方で、参加者にも聴覚障害の方が参加しているイベント等だと、講演者が手話で話した内容を、アメリカ手話通訳者が英語で発話し、それを英/日通訳者が日本語に訳した上で、日本手話通訳者が日本の手話にすると言うリレー通訳が行われます。

今回紹介する動画は「ある楽曲」を手話通訳者が訳し、それを参加者が当てるBBCのクイズ形式の番組です。

海外のコンサートでは、手話通訳者が歌詞を手話で伝えるのが一般的になってきました。またそのパフォーマンスの素晴らしさも、ソーシャルメディアの動画などで時々紹介されています。

通訳募集案件

現在、ミーハングループでは現在依頼案件増加により、以下募集を積極的に行っています。

通訳として経験を積みたい方でも対応可能な案件もございますので、ご興味のある方は、ぜひ以下リンクにて詳細を確認、担当者までご連絡下さいませ。

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