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NHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」スタートに寄せて  -語学学習について-

NHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が2021年11月1日からスタートします。このドラマではラジオ英語会話講座が大きなモチーフになっているとの事。そこで今回はモチーフとなるラジオ英語会話講座の講師・平川唯一氏について、及び語学(英語)学習についてのアイディアを、このブログでも少しご紹介したいと思います。

カムカムエヴリバディ

2021年11月1日からスタートするNHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は、ラジオ 英語会話講座と共に、昭和から令和の3つの時代を生きた祖母、母、娘の3世代のヒロインの家族の物語をハートフルコメディとして描いたドラマとの事。

NHK 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」 予告編
https://youtu.be/kjc17FCuXMc

番組Website
https://www.nhk.or.jp/comecome/

カムカムおじさん

このドラマで大きなモチーフとなっているのが、1946年から1951年までNHK第一放送で午後6時から15分間放送されていた英語会話講座、別名「カムカム英語」と呼ばれていた番組です。

講師を務めたのは平川 唯一氏。別名「カムカムおじさん」。

平川氏は、岡山県の貧しい農家に生まれ16歳で渡米。働きながら現地の小学校に通い英語を学び、その後ハイスクール、ワシントン州立大学に進学。

大学卒業後は、副牧師の免許を取得。また、Joe Hirakawaとしてハリウッド映画にも出演。

1937 年の帰国後には、NHKの国際課アナウンサーとして7年勤務、終戦の玉音放送の英語を担当。1945年にNHKを退職後、1946年2月にスタートしたNHKラジオの英語会話の講師を務められました。

この「ラジオ英語会話」通称「カムカム英語」は、赤ちゃんのように口まねすることを信条に、家庭での日常英会話を紹介することで楽しい英会話講座として多くの日本人に聴取されたそうです。

英語講座講師の平川唯一氏や、番組の誕生から裏話、カムカム精神などについては、息子・平川冽氏が執筆された書籍『カムカムエヴリバディ 平川唯一と「ラジオ英語会話」の時代』に詳しく紹介されています。

※本書は、1995年発行の『カムカムエヴリバディ~平川唯一と「カムカム英語」の時代~』(NHK出版)を復刻し、新たに巻末に年譜・年表を加えたものです。文中に出てくる経歴・所属等は執筆当時のものです。

語学学習について

平川唯一氏は 「ラジオ英語会話」通称「カムカム英語」で、従来の文法重視の英語ではなく、口まねの英語遊びから入る生きた英語会話講座を展開されました。

また、英会話の読みを日本語のカタカナで表す音標文字の考案者としても知られています。

さて現在では、様々な英語や語学学習の方法がありますが、通訳者が異言語を学ぶ時、どの様な事をしているのでしょうか?

以前、本ブログ記事で紹介したAIIC(国際会議通訳者連盟) 通訳者 グラッツィエ−ラ・デ・ルイス (Graziella DE LUIS) さんは、母語以外の言葉を学ぶときのポイントについて以下の様に話しています。

その国の食べ物を食べる事、言語は食!。言葉と文化の結びつきは強く、習得する言葉の国の食べ物を食べる事により、食べ物の名前や料理の名前を覚える事から、文化・歴史も学べます。

また子供用のお話には、その国の文化や考え方、常識などが多く反映されているので、言葉を理解するだけではなく、その言葉の背景を理解するにも、絵本やマンガを読むこともお薦めです。

https://meehanjapan.com/2020/04/30/blog06/

また弊社代表通訳者である右田アンドリュー・ミーハンは、通訳のレッスン等で参加者の方々に「英語学習ではスピードリーディングはしない。じっくりヘミングウェイ、オースティン、ハーディなどを、言葉を味わいながら(調べながら)読む」事を薦めています。

カタカナ英語

先日ノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎氏の英語についての記事が、日本のメディアでは多数掲載されましたが、その中にはこんな内容の記事もありました。

ノーベル物理学賞・真鍋淑郎氏の「カタカナ英語」が日本人の理想に最も近い

「カタカナ英語だとカッコ悪いと思いがちですが、相手に伝わらないと意味がありません。長年、日本語だけを話してきた私たちがネーティブのような話し方を目指すと、かえって意味が伝わらないことが多いのです。日本人に適した話し方は『シンプルな単語』を使い、『ゆっくりと聞き取りやすいスピード』で『母国語と変わらない自然体』で話すことです」

捨てる英語勉強法」(明日香出版社)の著者で、エグゼクティブ向け英語コーチの関口千恵氏・談

日刊ゲンダイ記事より

現在は発音方法を学べる様々なツールが沢山あります。YouTubeなどでも異言語(英語)の発音をレクチャーする動画も多数あります。

しかし、大事な事は「自分の意思を伝える」「自分の意思が伝わる」英語ではないでしょうか?

もちろん異言語を学ぶには、様々な理由や目的があると思います。

でも、目的を果たす為にも様々な国の人たちと、異言語を通じて楽しく会話=コミュニケーションする事は、大事なポイントです。

通じないのは問題ですが、カタカナ発音であっても相手に自分の意思を伝え、世界の様々な国の人とコミュニケーションをする。平川氏が「カムカム英語」で伝えたかったのも、そう言う事だったのではないでしょうか。

ラジオで!
カムカムエヴリバディ

NHKラジオでは、ドラマ「カムカムエヴリバディ」スタートに合わせて、ドラマを楽しみながら英語が学べる講座「ラジオで!カムカムエヴリバディ」がスタートするそうです。

イギリス英語やアメリカ英語、さらには文化情報も紹介するとの事。ご興味のある方はチェックされてみては如何でしょうか。

ラジオで!カムカムエヴリバディ詳細
https://www.nhk-book.co.jp/detail/text-09559-2021.html

さらに連続テレビ小説 「カムカムエヴリバディ」 でも、視聴者が投稿した短いセリフやタイトルをつけた写真やイラスト、アニメーションなどに、英語の訳をつけて紹介する「カムカムイングリッシュ」を、ドラマの最後に放送するとの事。

コロナ禍で、現在は海外からの旅行者も少なくなっていますが、インターネットを通じて日本以外の国の方々とコミュニケーションする機会も増えています。

語学学習から足が遠のいてしまっている方も、ぜひこの機会にチャレンジしてみては如何でしょうか。

本ブログでも様々なテーマで、英語や異文化コミュニケーションについて紹介しています。少しでも本ブログ記事が、皆様の言語学習や異文化コミュニケーションのお役に立てば幸いです。

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