弊社代表で通訳者の右田アンドリュー・ミーハンは、ビジネス特化型SNS LinkedIn(リンクトイン)にて、英語の日本語訳に関する投稿を時々しています。今回は、その右田の投稿から Toxic そして Another level をどんな日本語に訳すか...についてをシェアしたいと思います。
ビジネス特化型SNS
LinkedIn
右田の投稿のご紹介の前に、まずはビジネス特化型SNSとして知られる LinkedIn(リンクトイン)について、ご紹介させて下さい。
LinkedInは、世界200以上の国と地域の10億人を超える登録メンバーが、仕事やキャリアに関する情報を取得、交換している世界最大のプロフェッショナルネットワーク・プラットフォームになります。
【2026年最新版】LinkedIn(リンクトイン)とは?基本的な使い方や個人や企業が利用するメリットを解説(公開日:2019.12.16 更新日:2026.01.09 enworld)
日本では、通訳・翻訳はエージェント経由でお仕事を依頼をされる事が多いですが、日本以外の国や組織の場合、エージェント等を通さず、直接 通訳者や翻訳者に依頼が来る場合もある為、LinkedIn 等で様々な人と繋がっておくのは、特にフリーランスで仕事をしている場合、非常に大事です。
もちろん、仕事を得るだけではなく、同じ業界 又は 近しい業界や全く違う異業種の人とも繋がり、日々勉強をしたり、情報収集・交換などをするにも、ビジネス特化型SNS LinkedIn(リンクトイン)は有効であると言えるでしょう。
ミーハングループも LinkedInにてページを開設しており、主に本ブログの更新情報などを掲載しております。
ミーハングループ
LinkedIn ページ
https://www.linkedin.com/company/the-meehan-group-llc
これとは別に、弊社代表で通訳/翻訳者の右田アンドリュー・ミーハンは、LinkedInに個人のページを開設。本ブログ記事をシェアする等の他に、通訳や翻訳の求人情報や、通訳・翻訳に関するニュースや言語に関する情報の投稿も行っており、28,614人の方々にフォローされています。
右田アンドリュー・ミーハン
LinkedIn ページ
https://www.linkedin.com/in/andrew-meehan-a391a1/
今回ご紹介する英語の日本語訳に関する投稿は、日本語や日本文化に興味のある非日本人・非日本語話者の方々や、言語に興味のある方々に人気が高く、多くのリアクション(いいね!等)を頂いております。ありがとうございます。
あなたならどう訳す?
今回ご紹介する投稿は、右田アンドリュー・ミーハンによる「英語をどの様な日本語に訳すか?何がピッタリくる訳なのか?」と言う思考実験的な内容の、投稿シリーズからのご紹介になります。
ですので、ご紹介する内容が「絶対的正解」と押し付けたり、決めつけたりする内容ではない事は、ご理解くださいませ。
Aと言う言語をBと言う言語に訳す場合、例えば本=BOOKの様な場合以外、完全に意味がイコールとなる言葉は、沢山はありません。前後の文脈によって意味が変わる事もあります。その様な通訳・翻訳における言語の面白さ、奥の深さを楽しんで頂ければ幸いです。
Toxic
では、Toxic をどの様な日本語に訳すか?についての、右田の投稿をご紹介します。
〜 Toxic 〜
I’m always looking for words that fit like a well oiled cylinder.
This is my new series.
The word toxic has been used for more than couple decades to infer the poisonous side of what chemically is not poison, like toxic environment. I noticed that translators translate this directly as poisonous and never sublimating the word into natural wording as used today on the island of Japan.
In Japanese it’s: 殺伐(satsubatsu) としている
Which means: 穏やかさや潤いがなく、殺気立って荒々しく、物騒で危険な雰囲気が漂っている状態
For me it’s a term I frequently come across in today’s age when I mediate as an interpreter for lawfirms, HR dept and senior management on sensitive matters like the below.
1. Harassment and intimidation
2. Employee termination
3. High stakes matters where people may be passing the buck
This term is also more scholarly. The general public of Japan will either use this term or the more common term ブラック to describe toxic workplaces and persons. ブラック is low brow, even vulgar. It's not a term for proper reports.
Toxic / トキシックと言う言葉は、「有毒な / 有害な」と言った意味で知られる形容詞になります。
使う状況にもよりますが、法律事務所や人事、機密事項が関係する企業案件等に通訳として参加した際、ハラスメントや威圧的な態度が蔓延する状況や、従業員の解雇、責任のなすり合いをする様な状況を形容する言葉として Toxic が使われた場合、訳語として右田は「殺伐」を上げています。
精選版 日本国語大辞典 / コトバンクより
殺伐〘 名詞 〙
① ( ━する ) 人を殺すこと。
② ( 形動 ) 人を殺そうとするような荒々しさが満ちているさま。
③ ( 形動タリ・ナリ ) 人間関係・雰囲気・風景などに、うるおいや暖か味のないさま。
Another level
続いては Another level / He’s on another level この英語を日本語に訳す場合、どんな表現が的確でしょうか?
〜 He’s on another level 〜
I’m always looking for words that fit like a well oiled cylinder.
This is my new series. Episode 2.
In the business world you come across people who are on another level. Unfazed when faced with problems. Seems to be operating on a higher, fantastic level than others you met or work with.
Let’s explore how this is said in the Japanese language.
In Japanese it’s: 達観(takkann)している
Which means: 1. 広く大きな見通しをもっていること。遠い将来の情勢を見通すこと。
2.目先のことや細かなことに迷わされず、真理・道理を悟ること。俗事を超越し、さとりの境地で物事にのぞむこと。
Japanese people will make references rooted in Buddhism regularly, particularly in everyday life in Japan. This is one of those instances. It’s also a scholarly term that means one is operating at the level of God, level closer to God, or somebody has attained Nirvana or one of the higher levels at life.
And the common Japanese for this is レベルが違う and レベチ (low brow) for short.
https://www.linkedin.com/posts/andrew-meehan-a391a1_meehangroup-aiic-translation-activity-7421412810947076097-94wO?utm_source=share&utm_medium=member_desktop&rcm=ACoAAAvNAxEBoNz0U_AIF2FFw9nDNiVgPcnkkSs
ビジネスの世界で出会う、問題に直面しても動じない、一緒に働く人たちよりも遥かに高い幻想的な次元で動いている様な、別次元にいる様な人。 He’s on another level. これを日本語に訳す場合、右田は「達観」と言う表現を用いました。
「達観」の意味とは?ビジネスシーンでの正しい使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説(2025.05.30 Forbes Japan)
語源と基本的なニュアンス「達観(たっかん)」とは、「物事の本質や大局を見通して、安易に動揺せず冷静に判断する心境」を示す言葉です。目先の利益や表面的な変化に左右されることなく、長期的な視点や深い洞察によって状況を捉える態度を指します。
もともと「達」は「極みに達する」「すみずみまで通じる」、「観」は「見る」を意味し、合わせて「全体を通じて本質を見極める」というイメージを持ちます。心穏やかに事象を理解し、動じない姿勢を表すため、ビジネスにおいても「冷静さ」と「先見性」を強調したい場面でよく使われます。
https://forbesjapan.com/articles/detail/79500
またカジュアルな表現として、レベルが違う=レべチも紹介しています。
決まった訳語以外に
ついて考えてみる
辞書で調べたり、翻訳ツールを使って訳すと出てくる一般的な「訳語」や、評価が定まっている訳=定訳と言うのはあります。
しかし、発せられた言葉 / 書かれた言葉に込められた意味が、一般的な訳や定訳とイコールとは限りません。
言葉が使われた時の状況、背景、言葉を言った / 書いた人の立場、性格、そう言ったモノも加味しながら、その場に応じて適切と思われる訳語を通訳者・翻訳者は選ぶ必要があります。
それを実現する為には、決まった訳語以外の表現、訳す言語の語彙 / 言葉の表現の幅を増やす日々の努力が、通訳者・翻訳者には必要不可欠となります。
そして、この様な日々の努力の結果が、皆様のより良いコミュニケーションのサポート=文化・ビジネス・心の橋渡しに繋がると、ミーハングループは信じています。



