ビジネスや日常的な場で良く使われる言葉だけれど、実は「○○」に由来する言葉や表現って結構ありますよね。今回は「ビジネスの場でよく使われる言葉だけど、実は○○学に由来する言葉」、つまり「数学」や「生物学」などに由来する英語表現を、幾つかご紹介したいと思います。(Ronald CarreñoによるPixabayからの画像)
○○由来な言葉
○○から派生した表現
ビジネスや日常的な場で良く使われる言葉だけれど、実は○○に由来、○○から派生した表現については、本ブログでも以前に、幾つか記事にてご紹介しています。
最近では、「ギリシャ神話やローマ神話の神々や英雄の名前」等に由来する英語表現を、以下記事にてご紹介しました。
そして今回は「ビジネスの場でよく使われる言葉だけど、実は○○学に由来する言葉」、つまり「数学」や「生物学」などに由来する英語表現を、幾つかご紹介したいと思います。
会議や商談の場で、緊張をほぐし、その後の流れを円滑に進めるための重要なコミュニケーション=アイスブレイクで、この話題がお役に立てば幸いです。
数学・物理学・化学
由来の英語表現
数学
- Average
平均 - Fraction
割合 - Denominator
分母 - Numerator
分子 - Function
関数 - Limit
極限 - Variable
変数 - Interpolation
内挿 - Extrapolate
外挿
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これらの言葉が「数学」由来と言われて「当たり前だろう」と思われた方もいらっしゃると思いますが、ビジネスや日常会話で、これらの言葉が「比喩的」に使われることは意外と多いです。
特にビジネスの場では、業務に関連する数値等の話で、これらの表現が「数学的」に使われることもありますが、数値に関係なく「比喩的」表現として使われる場合もあります。
ですので、通訳者でもこの様な表現がよく使われる会議や商談等では、一覧メモを作成したりして持ち込みます。
弊社代表 / 通訳者 右田アンドリュー・ミーハンが通訳を担当した、とある会議の持ち込みノート
物理学
- Resistance
抵抗 - Momentum
運動量 - Acceleration
加速度 - Velocity/Speed
速度/速さ - Stasis
静止 - Dynamics
動力学 - Friction
摩擦 - Equilibrium
平衡 - Vector
ベクトル - Leverage
てこ- principle of leverage
てこの原理
- principle of leverage
化学
- Catalyst
触媒 - Yield
収率 - Chain reaction
連鎖反応
例えば、会議などで「将棋倒し」「ドミノ倒し」等の表現が比喩的に使われた場合 Chain reaction と言えますが、これは本来「化学」や「物理学・原子力分野」で使われる言葉になります。
玉突き事故
連鎖反応に関連する表現の1つに、1台の車が前の車に追突し、その衝撃が次々と他の車両に伝わり、連鎖的に複数の車がぶつかる交通事故の事を、日本語では「玉突き事故」と言ったりします。
この様な事故の事は、英語では一般的に pile-up または複数の車両が絡んだ事故と言う意味で multi-vehicle crash 等と言いますが、連鎖的に起きた事故である事を強調したい場合は chain-reaction crash と言う表現も使われます。
またはラテン語に由来する表現 collision が使われる場合もあります。
from the Cambridge dictionary
collision noun (ACCIDENT)
an accident that happens when two vehicles hit each other with force:
- American Dictionary
the violent coming together of two or more moving objects, such as vehicles:- Business English / INSURANCE
an accident in which two vehicles hit each other:https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/collision
Online Etymology Dictionary / オンライン語源辞典より
collision (n.)
"act of striking or dashing together," early 15c., from Late Latin collisionem (nominative collisio) "a dashing together," noun of action from past-participle stem of Latin collidere "to strike together" (see collide).
「ぶつかり合うこと、早期15世紀、後期ラテン語のcollisionem(主格collisio)「ぶつかり合い」から、ラテン語のcollidere「ぶつかる」の過去分詞幹から派生した行為名詞(collideを参照)。
これ以外にも、ビジネスの場でよく使われる「管理」を意味する英語表現 Manage も、紆余曲折を経てはいますが、そもそもはラテン語由来の言葉になります。
Online Etymology Dictionary / オンライン語源辞典より
manage (v.)
1560s, "to handle, train, or direct" (a horse), from the now-obsolete noun manage "the handling or training of a horse; horsemanship" (for which see manege, which is a modern revival of it), from Old French manège "horsemanship," from Italian maneggio, from maneggiare "to handle, touch," especially "to control a horse," which ultimately from Latin noun manus "hand" (from PIE root *man- (2) "hand").The extended sense of "control or direct by administrative ability" any sort of business is by 1570s; the meaning "wield (a tool or object) by hand" is from 1580s.
The meaning "effect by effort" (hence "succeed in accomplishing") is by 1732. The intransitive sense of "get by, carry on affairs" is suggested by 1650s, in frequent use from mid-19c. Related: Managed; managing. Managed economy was used by 1933.
1560年代、「馬を扱う、訓練する、指導する」という意味で、現在は廃止された名詞 manage「馬の扱いや訓練;馬術」(これについてはmanegeを参照、これはその現代的な復活です)から、古フランス語のmanège「馬術」、イタリア語の maneggio、maneggiare「扱う、触れる」、特に「馬をコントロールする」まで遡り、最終的にはラテン語名詞 manus「手」(PIEルート*man- (2)「手」)から来ています。「管理能力によってあらゆる種類のビジネスを制御または指導する」という拡張された意味は1570年代から。1580年代には「手で(道具や物を)扱う」という意味が生まれました。
「努力によって成し遂げる」(したがって「成功する」)という意味は1732年から。「やりくりする、事務を続ける」という自動詞的な意味は1650年代に提案され、19世紀中頃から頻繁に使用されました。関連語:Managed;managing。Managed economy は1933年に使用されました。
地質学・歴史学
由来の英語表現
地質学
- Fault line
断層 - Tectonic shift
地殻変動 - Epicenter
震源 - Sinkhole
陥没穴 / 急激な地盤陥没現象
IT用語・ネットスラングでは、マルウェアやサイバー攻撃を防ぐための防御技術の意味 - Stratification
成層、地層、層化
何かを層やグループに分けること、またはその結果として形成された「層」や「階層」
分野によって「層化」「層別」「階層化」「成層」を意味する - Erosion
侵食
徐々に起こる腐食、侵食、衰退などを表す
Sinkhole は、急激な地盤陥没現象を地質学では意味しますが、IT用語では、マルウェアやサイバー攻撃を防ぐための防御技術を意味する DNS Sinkhole と言う使われ方をする場合があります。
DNSシンクホール【DNS sinkhole】ブラックホールDNS / 別名 :シンクホールサーバ/インターネットシンクホール(IT用語辞典 e-words)
またビジネスでは、資金や資源を際限なく飲み込んでしまう「底なし沼」のような場所や組織、プロジェクトを比喩的に表現する際にも使われます。
Silo / サイロ
IT用語では、他の意味で使われていた言葉を転用する場合が多々あります。
例えば、穀物や飼料を貯蔵する「円筒形のタンク」を意味する silo / サイロを転用して、IT業界では【データ・システムの「分断状態」】を意味する言葉として silo / siloed を使用しています。
サイロ化【siloed】サイロ型システム(IT用語辞典 e-words)
そして最近は、このIT業界での使われ方から転じてビジネス・シーンでも silo / siloed / silo effect / サイロ化は、組織の分断化・縦割り状態 を意味する際に使用されます。
from the Cambridge dictionary
siloed adjective
separated from other people or things:
歴史学
最後に歴史学から、今回はエジプト学に由来する英語表現を幾つかご紹介します。
- Alchemy
錬金術
上記意味から転じて「まったく異なる要素を掛け合わせ、魔法のように新しい価値や利益を生み出すこと」をビジネスでは意味するケースもある - Archive
アーカイブ
記録保管所・保存記録 - Pharaoh
ファラオ
「偉大な王」から転じて、トップダウンが強すぎる経営者や、誰も意見できないような独裁的な組織風土を皮肉る(悪い意味でのワンマン経営)ニュアンスで使われることも - Pyramid
ピラミッド- ピラミッド型組織(上下関係のある階層型組織)
- 論理構造(ピラミッドストラクチャー)
- 金字塔(後世に残る偉業)







