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日英翻訳におけるローカライズについて

多言語対応やグローバルビジネスの発展を支援する非営利組織 The Globalization and Localization Association (GALA Global) が開催したWebinarに、ミーハングループのアラン・エバンスが登壇。ローカライズに関する講座を行いました。今回は、その講座やローカライズ/ローカライゼイションについて簡単にご紹介します。

GALA Global とは

The Globalization and Localization Association 略して GALA Global は、アメリカ ワシントン州 シアトルにて2002年に設立された、多言語対応やグローバルビジネスの発展を支援する非営利組織です。

Website
https://www.gala-global.org/

メンバーとして、翻訳・通訳サービスプロバイダーはもちろん、言語技術開発者や大学の他、翻訳サービスや技術を利用する組織や企業も参加。業界の成長促進、最新技術の共有、ネットワーキング機会の提供を目的に様々なイベント等を開催。

年次イベントでは、翻訳関連企業や技術プロバイダー等が出展し、自社サービスや開発システムを紹介したり、専門家が集まり最新の業界トレンドや、技術革新についてのカンファレンス等も行われています。

2025年 4月 カナダ・モントリオールで開催された年次イベント には、生成AIを搭載した翻訳支援ツール(CATツール)「ヤラクゼン」を提供する日本の企業 八楽株式会社が、出展者 / Exhibitor として参加しました。

2026年の年次イベント は、4月12~14日にドイツ・ベルリンで開催。2027年は4月11日~13日までポルトガル・リスボンで開催されます。

ローカライズとは

このGALA Globalが2026年5月27日開催したWebinar/オンラインイベントに、ミーハングループのアラン・エバンスが登壇。Localization vs. Translation: Japan's Shifting Market と言うタイトルにて、ローカライズに関する講座を行いました。

ご存知の方も多いと思いますが、ローカライズ / Localize またはローカライゼーション / Localization は、日本語では「地域化」等と訳される事が多い言葉です。

基本的に、Aと言う言語をBと言う言語に訳すのが Translation = 翻訳 であるのに対し、ローカライズ/ローカライゼイションは、製品やサービス含む対象コンテンツを特定の国や言語、地域、文化、宗教、法律などに合うように対応することを指します。

つまり 翻訳 / Translation は、ローカライズ / Localize の1部とも言う事が出来ます。

アラン・エバンスは、GALA GlobalのWebinar/オンラインイベントにて、ゲームやアニメ、マンガ等におけるローカライズについてのスピーチを行いましたが、実は ローカライズ/ローカライゼイション は、皆さんが想像するより広範囲にわたって行われています。

その代表例が国境に関係なくビジネスを行う越境EC等 オンライン・ビジネス、つまり IT業界です。


NTTドコモビジネス より

越境ECとは

電子商取引(EC:E-Commerce)において、国境を越えて取引を行うことを越境ECと呼びます。海外のECサイトで商品を購入して日本に取り寄せる、あるいは日本のECサイトで海外の顧客向けに商品を販売するといったことが挙げられます。

https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-a/ekkyou-ec.html

IT 分野における
ローカライゼイション

越境EC等に代表される様なオンライン・ビジネス等も手掛けるIT業界では、日本語のような全角文字(2バイト文字)の入力・表示対応や、右から左へ記述する言語(アラビア語など)のレイアウト調整、現地で一般的な日付や時刻の表示、通貨、寸法の単位と言ったフォーマットの変更、そして各国の法律や、宗教的・文化的に不適切な表現や色使いの変更等もローカライズ/ローカライゼイションに含まれます。

MDN Web Docs ローカリゼーション解説 より

Localization (ローカライゼーション)
ローカライゼーション(ローカライズ)とは、ソフトウェアのユーザーインターフェイスを特定の文化に適合させるプロセスです。

考慮するべき共通点は以下の通りです。

  • 言語
  • 計測単位(例えば、ヨーロッパではキロメートル、アメリカではマイル)
  • 文字の方向(例えば、ヨーロッパ言語では左から右へ、アラビア語では右から左へ)
  • アルファベットの大文字・小文字(例えば、英語では週に大文字を使い、スペイン語では小文字を使う)
  • ことわざの対応(例えば、 "raining cats and dogs" は直訳すると意味不明になる)
  • 言葉遣いの使用(例えば、日本語では敬語は常体と異なる)
  • 数値形式(例えば、ドイツでは 10 000,00 がアメリカでは 10,000.00)
  • 日付形式
  • 通貨
  • 文化的な基準
  • 用紙の大きさ
  • 色の心理
  • 法令
  • 祝日
  • 個人名

https://developer.mozilla.org/ja/docs/Glossary/Localization

因みにIT分野では、英語のLocalizationの最初と最後の文字の間に10文字あることから、ローカライゼイションは「L10N」と言う略記が用いられる事もあるとか。

またIT業界では、どの言語や地域でもローカライズがしやすいように、あらかじめシステム構造を設計・構築しておくことを、国際化(インターナショナリゼーション / Internationalization と言います。

この インターナショナリゼーション / Internationalization も、英語のIからNまでの文字数=18文字をとって「 i18n(アイ・エイティーン・エヌ」と表記される場合もあるそうです。

参考記事:ローカライズエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルを紹介(2025年10月30日 レバテック キャリア)

Localization vs.
Translation
Japan's Shifting Market

さて、2026年5月27日にGALA Globalが開催した Webinar/オンラインイベント Action and Reaction では、ミーハングループでアジア太平洋チームリーダー及び日本語>英語の翻訳を担当するアラン・エバンスが登壇。

Localization vs. Translation: Japan's Shifting Market と言うタイトルにて、ローカライズに関する講座を行いました。

Webinar Website
https://www.gala-global.org/events/action-and-reaction-the-changing-face-of-localization-vs-translation-in-japan

アラン・エバンス
Alan Evans

ミーハングループで、アジア太平洋チームリーダー及び日本語>英語の翻訳を担当するアラン・エバンス はオーストラリア出身です。

アジア太平洋地域のプロジェクトでの、翻訳者/通訳者のコーディネートや、遠隔地の通訳に関する組織的・技術的サポートも担当。

2017年から日本に在住し、慶應義塾大学大学院 ガバナンス・メディア研究科修士課程修了後、ミーハングループに入社。JETプログラムの英語教師としての経験も2年間あります。

ゲームやアニメ、マンガ等
におけるローカライズ

先ほども書きましたが、GALA Globalの Webinar/オンラインイベント Action and Reaction: The Changing Face of Localization (vs. Translation) in Japan でアラン・エバンスは、ゲームやアニメ、マンガ等におけるローカライズについてのスピーチを英語にて行いました。

彼は 2000年~の約25年間に渡り、サブカルチャー・コンテンツで行われた日英ローカライズに関する概要、及び「気になる傾向」について紹介。

例えば「男の娘 (おとこのこ)」に代表される様な、キャラクター等の呼称や名前の言葉遊び、及び呼称や名前に込められた日本や東アジアの文化的な共通イメージの翻訳=ローカライズの難しさ等について説明しています。

ピクシブ百科事典 より

男の娘 / おとこのこ

外見が「可愛らしく美しい娘」に見える男子。ラブコメの女装キャラからの派生。年齢は高校生付近を中心として掲載誌などの傾向から影響を受ける。「男の娘(おとこのむすめ)」と書いて「おとこのこ」と読む。

https://dic.pixiv.net/a/%E7%94%B7%E3%81%AE%E5%A8%98

GALA Globalが2026年5月27日に開催した Webinar/オンラインイベント Action and Reaction: The Changing Face of Localization (vs. Translation) in Japan は、以下のリンクよりアーカイブ記事がご覧いただける他、動画も視聴可能です。

ご興味のある方は、ぜひチェック頂ければ幸いです。(使用言語は英語になります)

Action and Reaction: The Changing Face of Localization (vs. Translation) in Japan
https://resources.gala-global.org/action-reaction-changing-localization-translation-japan/

因みにGALA Globalのメンバーで、ローカライズおよびコンテンツ戦略の分野にて30年以上の経験を持つ言語専門家の Isabella Massardo さんは、アラン・エバンスが本スピーチで紹介した有名なゲームの誤訳についてのコメントを、ご自身のLinkedInページに投稿されています。ご興味のある方は併せてチェックしてみて下さいませ。Isabella さん、コメントをありがとうございました。

GALA Global
オンラインイベント
及び アーカイブ

その他、GALA Globalで開催されたオンラインイベントのアーカイブは GALA Global WebsiteRESOURCES CENTERでチェックする事が可能です。

さらにローカライズ等に関連した様々なオンラインイベントを、GALA Globalでは毎月開催しています。ご興味のある方は以下リンクにアクセス、チェック頂ければ幸いです。

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