
2026年は午年 / 馬年です。そこで今回は「午年 / 馬年」についての豆知識や、英語表現、さらには「馬」が象徴する事柄 等についてもご紹介します。2026年 年明け・仕事始めのアイスブレイクや、雑談の時などにご活用頂ければ幸いです。(Patou RicardによるPixabayからの画像)
午年 ? 馬年?
2026年は午年 / 馬年です。ウマは一般的な漢字表記では「馬」と書きますが、十二支の場合は「午年」と書きます。何故でしょう?
十二支の「午年」の「午」は、午後や正午などで使われる漢字です。
2024年 辰年や2025年の巳年の時にもご紹介しましたが、そもそも干支は「年、月、日、時間、方位」などを示すために使われていました。
時間の場合「午の刻」は、ちょうどお昼・午後12時となります。また方位では「南」を表します。この「年、月、日、時間、方位」を表す漢字が、そのまま干支にも使われている為、ウマ年は「午年」と表記されます。
因みに、「午」という漢字は元々米や穀物をついたり、土をつき固めたりする道具「杵・きね」から由来しているとのことです。
漢字ペディア「午」
https://www.kanjipedia.jp/kanji/0002089200
英語で午年
英語で十二支の事は、一般的に Chinese Zodiac と言いますが、2026年の干支「午年 / 馬年」を英語で言う場合、以下の様な表現が出来ます。
- 2026 is the Year of the Horse.
2026年は午年です。 - Next year / This year is the Year of the Horse.
来年 / 今年は午年です。 - This year's Chinese Zodiac is the Horse.
今年の干支は馬です。
また、干支のウマ年を表すのに「馬」ではなく「午」と書くことについては、以下の様に説明する事が出来ます。
We use different Kanji (Chinese characters) for the Year of the Horse / 午年 than for the horse 馬. Horse / 午 is a Kanji used only in the 12 Chinese zodiac signs. In the olden days, it indicated a direction, time, month, season and year.
もちろん、この英文が唯一無二の正解ではありません。この文章を下敷きに年末年始に他の言い方、言い回し、説明方法について考えてみるのも、良いと思います。
2026年は丙午?
様々なメディアでも紹介されていますが2026年の午年は、十干(じっかん)と十二支を組み合わせた干支(えと)の一つで、60年に1度巡ってくる「丙午(ひのえうま)」とのこと。
「十干(じっかん)」や「丙午(ひのえうま)」は、最近の日常ではあまり使われない言葉ですので、改めて意味を調べてみました。
精選版 日本国語大辞典 / コトバンクより
十干(読み)ジッカン
〘 名詞 〙 甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)の総称。中国の殷(いん)代から、一〇日ごとに循環する日を表示する数詞として用いられ、周代になると、十二支と組み合わされて年と日とを表示するようになった。(後略)
改訂新版 世界大百科事典 / コトバンクより
丙午 (ひのえうま)
十干と十二支に五行を配当することによって生じる組合せのうちで,丙と午はいずれも〈火〉に属することから,火災が多く起こると信じられた俗信。中国から伝わった知識で,江戸時代に都市住民の意識の中に定着した。(後略)
十干干支とは、古代中国で生まれた暦法で、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を順に組み合わせ、60通りの年名を作る仕組みのことです。
それぞれの干と支が一度ずつ組み合わさると一巡し、再び最初の組み合わせに戻ります。
丙午(ひのえうま)はその中で43番目にあたる年で、火の性質を二重に持つことから、情熱や強さを象徴する特別な干支とされています。
馬にまつわる言葉
洋の東西を問わず、馬は人の生活に身近な動物でした。日本語にも「馬の耳に念仏」や「生き馬の目を抜く」など、馬を用いたことわざ等は沢山あります。
2026年は午年 : ウマに関するあれこれを( 2025.10.02 nippon.com)
同様に、英語でも馬 / Horse を使ったIdiom / 慣用句は沢山あります。
10 Business Idioms Using Horses(13 Aug, 2013 English with a Twist)
- A Dark Horse (British) – someone who doesn’t reveal their hidden talents and surprises people when they discover them
- Closing the Stable Door After the Horse Has Bolted (Escaped) – Trying to stop something bad from happening when it has already happened and cannot be changed
- To Drive a Coach and Horses Through Something – to expose the weak points or gaps in an argument
- To Beat (also to flog) a Dead Horse – to waste time doing something that has already been done
- To Get off Your High Horse – to stop acting as if you are better or more intelligent than other people
- Don’t Put the Cart Before the Horse (Proverb) – Do not do things in the wrong order. It implies that someone is impatient.
- To Look a Gift Horse in the Mouth (Usually with a negative) – to be ungrateful to someone who gives you something
- Horses for Courses – something you say to mean that it is important to choose the right people with the suitable skills to do a chosen activity
- To Get It Straight From the Horse’s Mouth – to get information directly from the original source
- To Back the Wrong Horse – to support someone or something that cannot win or succeed
https://englishwithatwist.com/2013/08/13/10-business-idioms-using-horses/
これ以外にも「Horse Idioms」で検索すると、沢山の「慣用句」や「ことわざ」「フレーズ」が出てきます。年末年始に調べてみるのも面白いかも知れません。
Season's Greeting
2025年も残りわずかとなりました。通訳・翻訳会社 ミーハングループは、今年も通訳・翻訳と言う専門スキルにて、皆様のコミュニケーションをサポートしてまいりました。
無事に年を越せるのは、ひとえに皆様のお陰です。誠にありがとうございます。
テクノロジーの発展により、他の業界/業種と同様に、通訳・翻訳業界も大きな変化の時期を迎えておりますが、来年2026年も 言語だけに留まらない『文化・ビジネス・心の橋渡し』をモットーに、ミーハングループ・スタッフ一同 頑張ってまいります。
現代俳句協会
ミーハングループ社内での 2025年話題としては、翻訳部門を率いている吉田が、昨年に続き 現代俳句協会が主催する第62回現代俳句全国大会に応募。残念ながら入賞には至りませんでしたが、1句が入選し現代俳句 第62回現代俳句全国大会入選作品集に掲載されました。
上記写真・俳号「吉田紅鱗」が
弊社社員作品にになります。
ミーハングループでは英語や他言語だけではなく、日本語の研鑽も、それぞれの日常や楽しみ等も通じて、日々行っております。
年末年始の営業について
通訳・翻訳会社ミーハングループの年内営業は 2025年12月29日午前中までとなります。12月30日~1月4日は年末年始休暇を取らせて頂き、年明け仕事始めは 2026年1月5日からを予定しております。
また本ブログも、2026年1月5日の週より更新再開を予定しております。
弊社の業務内容につきましては、以下リンクよりご確認頂けますので、通訳・翻訳に関するお問合せ、また何かご用命等がございましたら、お気軽にお問合せのページよりご連絡下さいませ。
※年末年始の休暇中に頂いたお問合せ等に対する返信は、2026年1月5日以降となります。なお、内容の如何よっては、年明けの営業日以降も返信致しかねますこと、併せてご理解・ご了承頂ければ幸いです。
万馬の轟
それでは今年最後のブログ記事の締めとして、2026年「午年」にかけて、モンゴルの民族楽器・馬頭琴(モリンホール)による「万馬の轟」の動画をお届けしたいと思います。
「万馬の轟」は、中国の馬頭琴演奏家で人間国宝でもあるチ・ボラグ氏が作曲した楽曲で、沢山の馬が広大な草原を疾走する様子を表現しているとのこと。
演奏は内モンゴル出身で、2000年に来日して以降、日本を拠点に活動する馬頭琴奏者 セーンジャー (賽音吉雅)氏になります。
今年2025年も、本ブログ記事をお読み頂き、誠にありがとうございました。皆様が心穏やかな新年を迎えられる事を、心よりお祈りしております。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。



