地震が頻発していますが、皆さんのお住いの地域は大丈夫でしょうか。今回のブログでは簡単ではありますが、地震や災害に関連する英語表現他をご紹介したいと思います。
震度の英語表現
地震が起きた時、日本では様々なニュースにて「震度」が発表されます。しかし、この「震度」実は世界的に統一された尺度ではありません。
日本の気象庁が発表する震度は、気象庁、地方公共団体及び国立研究開発法人防災科学技術研究所が、全国各地に設置した震度観測点で観測した数値になります。
詳しくは以下気象庁のサイトにてご確認下さい。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html
ですので地震の大きさは、英語ニュースではマグニチュードにて表記されている事が多いです。
因みに気象庁の英語ページには、震度は Seismic intensity と表記されています。
2021年12月3日 午前9時33分発表
和歌山県紀伊水道を震源とする地震の英語ページ
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20211203093328&lang=en
とは言え、これは日本国内の尺度なので、海外の人に伝える為にはマグニチュードの方が伝わりやすい場合が多いです。
地震に関連する
英語表現
地震は、皆さんご存知の通り英語では Earthquake です。その他、地震に関連する英語表現としては、以下が良く使われます。
- 地震が〇〇(場所)で発生
An earthquake (has) struck in 〇〇
An earthquake (has) hit in 〇〇
An earthquake (has) occurred in 〇〇 - 震源地
Epicenter - 揺れる
Shake - 津波
Tsunami - 火山
Volcano - 活火山
Active volcano
津波はご存知の通り、日本語をそのまま使用する事が多いです。
例えば2021年12月3日に発生した地震については、以下の様な報道文があります。
Strong quakes jolt areas near Mt Fuji, Wakayama
Japan Today
An earthquake of magnitude 4.8 struck near Mt Fuji on Friday morning, followed by a bigger one in Wakayama Prefecture,
見出しに使われている jolt は、この場合「ガタガタと揺れる」や「突然の激しい動き」を意味しています。つまり見出しとして「強い揺れ(衝撃的な揺れ)」であった事を、伝える為に使われています。
NHK WORLDでは、様々な言語で日本のニュースを報道しています。
身近に日本語が不自由な海外の方がいらっしゃる場合は、Twitterなどでもこの様に情報を発信していますから、チェックする事を教えてあげると良いかもしれません。
NHK WORLD Website
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/
防災の英語表現
最近は「減災=災害を減らす」と言った言葉もありますが、一般的によく使われる言葉として、日本語では「防災」があります。
防災は、英語では Disaster preparedness, disaster management, disaster plan などと表現されます。
Plan は災害に対する計画の事。
Management は災害に対する危機管理、Preparedness は災害に対する準備を意味します。
しかし、中でも良く使われたり、耳にする「防災」の英語表現は Disaster prevention ではないでしょうか。
ところが、例えばケンブリッジ 辞書やオックスフォード辞書等の英英辞典で Disaster prevention と引いても、「防災」と言った意味あいの説明は出てきません。
もちろん個別に Disaster / Prevention で調べると意味が書いてあります。
disaster
(an event that results in) greatharm, damage, or death, or seriousdifficulty:
・An inquiry was ordered into the recent rail disaster (= a serious train accident).
・It would be a disaster for me if I lost my job.prevention
https://dictionary.cambridge.org/
the act of stopping something from happening or of stopping someone from doing something:
・crime prevention
・The organization is committed to AIDS prevention and education.
つまり日本語の様に「防災」と言う一つの単語が、英語にある訳ではないのです。
因みに Disaster は、上記の意味を見てもわかるように「惨事」や「非道い状態・状況」、または「災害」を意味します。
なので地震の様な自然災害は Natural disaster と表現されます。 Natural disaster は、一つの単語として英英辞書にも掲載されています。
natural disaster
https://dictionary.cambridge.org/
a natural event such as a flood, earthquake, or tsunami that kills or injures a lot of people:
しかし、英語表現に一つの単語として「防災」 Disaster prevention が無くても、言葉としての意味は理解されると思います。
東京都の防災についてのWebページには、英語版の東京防災ブックのPDF版も掲載されています。またこのPDFには沢山の災害時における英語表現も掲載されているので、参考とされると良いかも知れません。
Disaster Prevention Information
(Tokyo Metropolitan Government)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/english/guide/bosai/index.html
やさしい日本語
昨今は、在留外国人の方々も増えています。万が一の時には、英語や異言語で伝える事で相手に安心感を与える事も出来ますが、緊急時には、お互いに言葉が出てこない時もあります。
そんな時は「やさしい日本語」を使い、情報を共有する事も出来ます。
日本は、地震大国として知られており、地震の際の身を守る行動等を学校などで訓練するなど、どの様に行動したら良いか知識を持っている人も多くいます。
しかし、地震が余り起きない国もありますし、地震を体験した事のない日本以外の国の人も多くいます。
地震が発生した時には、不安にならない様に、異言語で、またはやさしい日本語で、声をかけて欲しいと思います。