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手土産 / お土産

日本で海外の人と会う時や、海外の人とのビジネス、または今は減っていますが、ビジネスや友人に会うために海外に旅行する場合、持っていく手土産 / お土産について、さらには通訳が手土産等を渡す場で気を付けたい事などを今回は少しご紹介したいと思います。アナタはどんな手土産 / お土産を持っていきますか? おススメの手土産 / お土産はアリますか?

英語で
手土産 / お土産

英語では「お土産」や「手土産」と言った、特定の言葉は実はありません。良く Souvenir などと訳されますが、この言葉の定義を英英辞典で調べてみると

something that you buy or keep to remember a special time or holiday

Cambridge Dictionary より

つまり「特別な時間や休日などの思い出のために買うモノや、取っておく品物。記念品」と言った意味になり、日本語で言う「手土産」や「お土産」とは、少しニュアンスが異なります。

自分が旅行等に行った時、旅先で友達や知り合いに渡す為に購入した「お土産」や、どこかのお宅や会社に訪問する際に持っていく「手土産」は、英語では Gift と言うのが一般的です。

家族や親しい人に渡すのであれば Present と言う場合もありますが、Gift の方がフォーマルな言い方になります。

日本のお菓子

さて、海外の方へのお土産として、日本のお菓子は人気があります。

ただし、いわゆる「和菓子」は、一般的には少しハードルが高い様です。アンコなどの味は海外の人には余り馴染みがないですし、控えめな甘さをハッキリしない味と感じる人も居る様です。

スナック菓子、特に日本で販売されている様々な味のキットカットは人気と言う事ですが、以下動画では、その日本のキットカットをアメリカの10代が食べた時の反応を紹介しています。



最初のワサビ味、それから小豆味の評判は余り良くないようですね(苦笑)最後のラムレーズンも微妙な感じです。抹茶はやはりダントツの人気、そして紫いも味も良い評価を得ています。

もちろん人には様々な味の好みがありますから、この感想の限りではありませんし、宗教や文化、健康の問題で食べられない食材もありますから、その点は注意が必要ですが、抹茶味のスナックは概ね好評=はずれが少ないと思っても良いのではないでしょうか。

フォーマルな手土産

日本のスナック菓子は、概ね海外の人には好評の様ですが、ビジネスの場での手土産としてスナック菓子を持っていくのは、少し気が引けます。

そんな場合、フォーマルな手土産としては、何が良いでしょうか?

もちろん、海外/国内関係なくビジネスの場、特に取引等の場に持っていく手土産は、相手の好みをそれとなく事前に確認して、用意するのは必須です。

しかし、好みがわからなかったり、より一般的な(多くの人で分ける事を前提とした)手土産の場合、例えば、ちょっとしたエピソードを持つお菓子等を持っていくと、雑談(アイスブレイク)の話題としても使える場合があります。

例えば、ミーハングループの代表 右田・アンドリュー・ミーハンは長崎出身なのですが、手土産には長崎にある菓舗 唐草の「長崎物語」を持っていくことが多いと言います。

和洋折衷のお菓子なので、日本独特のアンコや求肥、お餅等よりは海外の方にはハードルが低い事、また鎖国中だった江戸時代の海外との交流話もでき、そのままビジネスの話にも持っていきやすいとか。神戸風月堂のゴーフルも、同様の理由で良く手土産にするそうです。

もちろん日本全国それぞれの地域に、この様なエピソードのある食べ物や商品等が沢山あると思います。

雑談(アイスブレイク)の話題にしやすい、こう言った品物を手土産を持っていくのは、フォーマルな場では良いかもしれません。

通訳者と雑談

手土産を渡す時だけではありませんが、雑談(アイスブレイク)をきっかけに仲良くなる事は、ビジネスの場ではよくある事だと思います。

その際には、ビジネスの主なテーマ以外の事柄が話題に上る事も多々あります。最近話題になったニュースや、誰でもが知る有名人等の話題、それから各国の特徴的な文化など。

仲良くなることが目的ですから、相手を批判したり、不快になる様な話題が出る事は余りありませんが、例えば日本の場合だと、相手の方が気を使って「和食」や「有名な場所(例:富士山や神社仏閣)」について質問をしたり、「子供がアニメやマンガ等が好きで....」と言った話題を、雑談(アイスブレイク)の場でされる事も多々あります。

そう言った場に通訳が立ち会う場合、事前の資料等はモチロンありませんから、どんな話題でもスムーズに対応出来るよう、通訳は様々な話題にアンテナをはっておく必要があります。

例えばマンガ/アニメの話なら、今なら「鬼滅の(英タイトル:Demon Slayer)は抑えておいた方が良いでしょうね。

今日のテーマの手土産やお土産の説明なども、スムーズに出来ないと無駄になってしまいますから、注意が必要です。事前に確認が出来るのであればした方が良いですし、その場の急遽対応で上手く説明する事が出来ない場合は、相手を不快にさせない様に聞くスキル等も必要となってきます。

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